フォーミュラE COP26でのアプローチ

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FIAフォーミュラE世界選手権は、COP26国連気候変動会議において、フォーミュラEのアプローチを紹介した。

電気自動車の世界選手権であるフォーミュラEは、ジャガー、DS、マヒンドラ、ポルシェ、メルセデス、日産、NIOといった世界有数の自動車メーカーが、レースから得られる貴重な情報も元に、市販車の開発を迅速に進めることができる独自の技術革新環境を提供している。

フォーミュラE世界選手権の技術開発により、エネルギー効率の向上、バッテリーの航続距離の延長、パワートレインの開発が達成されたことで、一般道を走る電気自動車は1回の充電でより多くの距離を走ることができるようになった。

COP26でのフォーミュラE選手権のアプローチは以下の通りだ。

・フォーミュラEは2016年に”ISO 20121″の第三者認証を取得した最初のモータースポーツシリーズとなり、今回、再認証に成功したことを発表した。これにより、経済的繁栄、社会的包摂性、環境保護を通じた持続可能な開発を優先しながら、ワールドクラスのイベントを提供するというコミットメントが強化された。

・フォーミュラEを世界で初めてカーボンフットプリントゼロにしたスポーツとして確立し、今後もネットゼロを維持することを約束する。

・SBTi(Science Based Targets)と、”1.5℃コミットメント”(Business Ambition Pledge)に世界で初めて参加するスポーツであり、2030年までに排出量を45%削減する。

・ユニセフの「安全で健全な環境のための基金」と提携し、300万人の子どもたちの気候変動への対応を支援し、持続可能で安全かつクリーンな環境を実現する。

・”UNFCCC Sports for Climate Action Framework”の創設メンバーおよび署名者として、スポーツを通じた持続可能性の推進を行う。

・国連環境計画の「#BeatAirPolution」キャンペーンに協力し、きれいな空気を求める活動を展開

・レースで使用する使い捨てプラスチックを廃止することで、330mlの使い捨てペットボトル30万本分以上を埋め立て処分することができた。

・2015年にFIA環境認証フレームワークの三ツ星認定を受けた最初のモータースポーツとなり、FIAが定めた環境および持続可能性の目標に対する最高レベルのコミットメントが認められた。この認定は2018年と2020年にも更新され、FIAの「#PurposeDriven」運動に沿ったものとなっている。

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フォーミュラEは、持続可能な慣行やライフスタイル、電気自動車のイノベーション導入を促進する上で、スポーツが果たす重要な役割について議論する。
COP26でフォーミュラEが参加したイベントは以下の通りだ。

ABBタイムパネルセッション
低炭素社会の実現に向けて民間企業がいかに重要な役割を果たすかを議論する。

アクションハブイベント
スポーツのサステナブル・イノベーションにおけるフォーミュラEのリーダー的地位と、それがチャンピオンシップにどのように組み込まれているかについて焦点を当てる。

グリーンゾーンオーディトリアムイベント
フォーミュラEのエコシステムを代表する企業が、人類の持続可能な発展を促進するためのスポーツの役割について話し合う。

サステナブル・イノベーション・フォーラム
ネット・ゼロ・カーボンへの移行に向けた気候変動対策の主流化について語る。
フォーミュラEのCEOであるジェイミー・ライグルは次のように述べた。

「COP26では、世界の都市で大気汚染や気候変動に対処するために、よりクリーンな交通手段を採用することのメリットを実証します。モータースポーツは、日常生活に応用できる技術開発を促進する上で重要な役割を担っており、持続可能なライフスタイルを実現するための革新的な交通手段を紹介する強力なプラットフォームとして機能しています。ISO 20121の再認証は、フォーミュラEが世界のスポーツ業界をリードし、気候変動との戦いに取り組む中で、現在そして未来のスポーツファンの生活にポジティブな影響を与えていく決意を新たに示すものです」

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