エクストリームE ユタ・クラインシュミットがアドバイザーに就任

エクストリームE ユタ・クラインシュミットがアドバイザーに就任

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エクストリームEは、初年度のシーズン中、各チームが必要とする場合には「チャンピオンシップ・ドライバー」として参加できる「アドバイザー」として経験豊富なオフロードレーサーを発表した。

ラリーを知り尽くした女性ドライバー

今回新たに発表されたアドバイザーは、ユタ・クラインシュミットだ。
30年以上にわたりクロスカントリーラリーで活躍してきた豊富な経験を活かし、公式アドバイザーとして選手権に参加する。
クラインシュミットのアドバイザーとしての起用は、ティモ・シャイダーのコースアドバイザー就任に続く形での発表となった。

2021年にエクストリームEが訪れる極地の性質上、チームはイベント会場にバックアップドライバーを置くことができない。
そのため、クラインシュミットはシーズン中にイレギュラーによってドライバーが参戦できない際に、女性ドライバー枠のバックアップとして待機することになる。

ドイツのケルン出身のクラインシュミットは、オフロードレースで素晴らしい経歴を持っている。
世界的に有名なラリーイベントであるダカールラリーに初めて参加したのは1988年のバイク部門。
その後、1994年に四輪の自動車部門に転向し、3年後には女性として初めてステージ優勝を果たし、1999年には三菱で参戦し総合3位を獲得した。
そして2001年には女性初のダカールラリー優勝者として歴史にその名を刻んだ。
2002年と2005年にも表彰台を獲得し、これまでに最も成功した女性ドライバーとしての地位を確立した。

関係者コメント

エクストリームEのチーフ・チャンピオンシップ・オフィサーであるジェームズ・テイラーは次のように語った。

「ユタ(クラインシュミット)とティモ(シャイダー)を迎え入れることができて、私たちはとても嬉しく思っています。二人がモータースポーツ界で成し遂げてきたことに、私たちは大きな敬意を抱いています。ユタは、ダカールラリーで優勝した唯一の女性ドライバーであり、オフロードレースの伝説的存在であると同時に、新しく革新的な技術への移行を熱心に支持しており、この役割を担うにふさわしい人物です」

ユタ・クラインシュミットもコメントした。

「アドバイザーとして、また『チャンピオンシップ・ドライバー』として、エクストリームEファミリーの一員になれることは本当に素晴らしいことです。私の経験のすべてが必要とされる非常にエキサイティングな役割です。また、スポーツチームをさまざまな面からサポートすることも楽しみのひとつです。環境に配慮した新技術はモータースポーツの未来を担うものであり、この革新的で画期的なシリーズに参加することが待ち遠しいです。また、このシリーズは女性ドライバーの才能を最大限に発揮するためのレースフォーマットがあります。女性が男性とチームを組み、同じ舞台で競い合うことは素晴らしい機会です。エクストリームEは、未来のモータースポーツ技術と男女共同参画を組み合わせたものです。これに匹敵するものは、これまでのモータースポーツには存在しません」

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