フォーミュラE 開幕戦で見せたデ・ブリーズの速さ
メルセデスのニック・デ・ブリーズはフォーミュラE開幕戦で、フリー走行・グループ予選・スーパーポール・決勝の全てのセッションでトップを獲得し、更にはタグ・ホイヤーファステストラップをも獲得した。
完璧すぎるシーズンスタートを切ったデ・ブリーズだが、本人は楽観視していない様子だ。
完璧なレース
昨シーズン、メーカーワークスとしてのフルシーズンを終え、メルセデスチームはエネルギー管理とレースペースを把握できた様に見えたが、今シーズンの開幕戦では新しいパワートレインが搭載されたことで最適化が必要となった。
しかしこの取り組みは、チャンピオンチームのDS・テチータに戦いを挑むメルセデスとして必要であることは間違いない。
フォーミュラEが予測不能なレースシリーズであることを考えれば、デ・ブリーズのこの結果を予想できた人はほとんどいなかっただろう。
過去に、セバスチャン・ブエミがすべてのセッションでトップに立ち、ポールポジション・優勝・ファステストラップを獲得したが、それは2017シーズンまで遡る。
Fastest in every session on Friday ✅
First @juliusbaer Pole Position ✅
Earns first Formula E race win ✅
Claims @TAGHeuer fastest lap in race two ✅
Currently leads the ABB FIA Formula E World Championship ✅
Not a bad week for @nyckdevries! 🏆 pic.twitter.com/ksNaJxDLK2
— ABB FIA Formula E World Championship (@FIAFormulaE) March 1, 2021
レース後のインタビューでデ・ブリーズは語った。
「初めてのフォーミュラEでの勝利だし、すべてにとても満足しています。セーフティカーが多く、序盤はペースが予測できなかったのでエネルギー管理も大変でした。沢山のコミュニケーションがあったので、初優勝ができたことをとても嬉しく思っています。すべてのセッションで最速タイムを記録し、それに加えてグランプリを制覇することができたことは、とても素晴らしいことだと思います」
「レース途中まで私たちはエネルギーを過剰に消費していました。でもチームが冷静さを保ってくれたので、最終的にはチェッカーまでトップのまま辿り着くことができました」
チーム代表のイアン・ジェームズもコメントした。
「シーズン最初のレースを終えた段階で、ライバルとの差を見極めることはできません。他のチームも競争力があり、各レースごとにパフォーマンスや状況が変化することは十分承知しています。ただ、シーズンのスタートとしては良いスタートでした。ニックはフリー走行1回目から素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。彼の強さを知ることができたし、それをフォーミュラE初優勝に結びつけることができたのは素晴らしいことです。彼の能力をここで発揮できたことは素晴らしいことだと思います。ニックのパフォーマンスは素晴らしかったです」