フォーミュラE 2019年シーズンからのニューマシン紹介

フォーミュラE 2019年シーズンからのニューマシン紹介

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ジュネーブモーターショーでフォーミュラEの第2世代モデル車両、通称「Gen2」が公開された。この新モデルは2018年末からシーズン7(2020/21年)まで使われる。

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 このフォーミュラEの第2世代モデルは、FIAの代表であるジャン・トッドとフォーミュラEのCEOであるアレハンドロ・アガク、さらにシリーズの冠スポンサーであるABB提供のロボットアームによって発表された。

「このマシンはまさに未来を体現しており、また未来の為のマシンである」とまでジャン・トッドは語っている。

第2世代モデルの大きく変わった特徴といえば、2018年シーズンからのF1と同様、まずは頭部保護装置、「ハロ (ヘイロー)」が装着されたことである。このように、マシン外観の変化に加え、モーター出力やタイヤなどのマシン性能に大きく関わる変更がいくつか確認されたので、ここで従来のフォーミュラEマシン「Gen1」と2019年シーズンから新たなホモロゲーションとして使用されるマシン「Gen2」を細かく比較をしていく事にする。

 

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まずはマシンの大きさから比較していく。車体の全長が伸びている一方で、わずかだが、車両の幅は狭くなっており、さらに全高も20mm低く、より長細いマシンレイアウトへと変化した。

 

バッテリーに関しても、従来のバッテリーから2倍近くもの容量を持つ次世代バッテリーを使用する事により、ユーザブルエナジー(※モーターに供給できる電力量)も2倍近くになり、これらのおかげで、レース中に充電済み車両への乗り換えが無くなる事となる。さらにここで驚きなのが、ユーザブルエナジーの増加に比べて、バッテリー重量の増加は比較的小さく抑えられている。

 

モーターの最高出力は前モデルと比べ1.25倍、回生側の最高出力は1.33倍とどちらも出力を向上させており、公式によると最高速度は280km/hにもなるという。さらに、これまでは油圧ブレーキと回生ブレーキの配分を自動調整するブレーキ・バイ・ワイヤ(協調回生ブレーキ)を搭載していなかったが、これらのシステムが搭載することにより、ドライバーが自身でバランスを調節する必要が少なくなった。

 

使用するタイヤは第1世代モデルの時と同様のメーカー「ミシュラン」であるが、新しく開発した、より軽量で現行のタイヤよりも抵抗の少なくなった全天候型のコンパウンドを使用する事となった。タイヤのインチ数は18、フロント幅260mm / リア幅305mm と以前よりも少しワイド方向へと変化した。

 

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これらの大幅なマシンデザイン・性能の変化により、来シーズンからのフォーミュラEがますます面白みを増すことが期待される。わずか4年間という期間の技術開発によって、印象的で洗練されたデザインだけでなく、性能とマシンポテンシャルを大きく向上させてきた各メーカーやチームがあるからこそ、フォーミュラEはこれからの発展における重要なマイルストーンとなるであろう。

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