フォーミュラE Google Cloud サンパウロE-Prixのタイトルパートナーに
フォーミュラEのオフィシャルパートナーであるGoogle Cloudは、サンパウロE-Prixのタイトルパートナーになることが明らかになった。
昨シーズン、フォーミュラEとGoogle Cloudは複数年にわたるAIおよびテクノロジーパートナーシップを発表しており、その一環としてGoogle Cloudの技術は選手権の「モータースポーツと電動レースを再定義する」という使命を支えている。
活用されているのは、企業向けAI基盤であるVertex AIやGeminiなどである。
このパートナーシップの核心にあるのは、AIがもたらすポジティブな影響力を示すという使命である。
次の段階として、Google Geminiを用いて構築された「Strategy Agent」がライブ放送に統合され、レース展開に応じてカスタマイズされた洞察、予測、解説を提供することになる。
視聴者はレースのダイナミクス、ドライバーのパフォーマンス、戦略をより深く理解でき、既存ファンにはより豊かな体験を、新しい視聴者にはより分かりやすい入り口をもたらす。
2025/26 ABB FIAフォーミュラE世界選手権の開幕戦は、12月6日にサンパウロのアンヘンビー地区にあるサンバドロームで開催される。
またGoogle Cloudは、ラテンアメリカ全域で20万人にAIトレーニングを行うことを目指す「Capacita+ Day」の一環としてライブイベントも主催する。
このセッションでは、フォーミュラEのレース会場に隣接するコンベンションセンターで1600名の学生を対象にGeminiによる講義を行い、さらにラテンアメリカ10か国の50大学でライブイベントが実施され、オンライン配信も行われる予定である。
Capacita+ Dayは「史上最大の同時ハイブリッドAI授業」としてギネス世界記録の達成を目指しており、これはGoogle Cloudがブラジルで100万人をAIとクラウド技術でトレーニングするという取り組みの大きな節目となる。
フォーミュラEのチーフレベニューオフィサー、ティツィアーナ・ディ・ジオイアは次のようにコメントした。
「2025年サンパウロE-PrixのタイトルパートナーとしてGoogle Cloudを迎えられることをとてもうれしく思います。この協力関係の深化はレーストラックを超えるものであり、複数年にわたるAIおよび技術パートナーシップをさらに強固にするものです。そしてサンパウロで、トラックの内外でイノベーション、持続可能性、技術の進歩を推進するという双方のコミットメントを体現しています」
Google Cloud 英国・アイルランド クラウドマーケティング部門統括責任者のオリバー・グランディは次のようにコメントした。
「サンパウロでの私たちの使命は、AIがどのように人々を力づけるかを示すことです。それは教室の学生であっても、自宅で観戦するファンであっても同じです。“Strategy Agent”はその取り組みの延長であり、Geminiを使って複雑なデータを即座に理解しやすい洞察へと変換します。私たちは視聴者をただ引きつけるのではなく、教育しているのです。この技術の力が、すべての人にとっての視聴体験を高めるようにしていきます」
