
フォーミュラE ミュラーが復調の兆し
ニコ・ミュラーとアンドレッティ・フォーミュラEチームのレースエンジニアであるベルトラン・フェルミネは、2025年マイアミE-Prixで力強いリザルトを残した。
2025年シーズンのフォーミュラE第5戦は、アンドレッティのミュラーにとって久々の高リザルトとなった。
ミュラーは4位でレースをフィニッシュした。
この躍進は、レース後のライバルのペナルティが大きかったことは事実だが、ミュラー自身も力強いリカバリーレースを展開していた。
プラクティスではウォールでダメージを負い、予選では18番グリッドと振るわなかった。
しかしレース本番になるとミュラーは好レースを展開し、シャープな戦略選択が功を奏した。
スタートでは慎重な走りを見せ、ターン1への進入ではローラ・ヤマハに順位を奪われて始まった。
しかし可能な限りエネルギーをセーブして後半にアタックする計画だった。
これはチーム戦略の指針でもあり、リスクとリターンの判断は完璧だった。
ミュラーとフェルミネは、4分間のアクティベーションを2回行うというシンプルなアタックモード戦略を選択した。
そして後半に赤旗が出たため、2分-6分のアタックモードを選択していたライバルはペナルティを受けることになった。
20周目に赤旗が提示された時点でミュラーは10位につけており、レースが再開されると、アタックモードを発動したマシンの列に加わった。
11番手に後退したが、優れたエネルギーマネージメントにより、ミュラーは周囲のマシンと競り合うことができる位置につけていた。
最終ラップでエドアルド・モルタラをパスし、直後に追走してきたマクラーレンのテイラー・バーナードに抜かれたものの、彼は違反のためにポジションを落とした。
ミュラーは10位でチェッカーを受けたが、ノーマン・ナト、ロビン・フラインス、オリバー・ローランド、サム・バード、テイラー・バーナードがアタック・モードの規定を満たせずに10秒のペナルティを受け、4位に昇格した。
ミュラーは、純粋なペースでは少し苦戦したことを認めたが、フォーミュラEで度々起こるアクシデントを巧みに利用して大きくポジションを上げることになった。
出典:https://fiaformulae.com/en/news/746339