フォーミュラE ポルシェがシーズン9への意気込みを語る
ポルシェはイタリアのフランチャコルタにある新しいポルシェ・エクスペリエンス・センターで新型のポルシェ99XエレクトリックGen3を公開した。
新たなマシンが導入されるGen3時代は、ポルシェにとっても重要なシーズンとなる。
タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームとポルシェ・モータースポーツは、シーズン9への取り組みについて語った。
伝説のモータースポーツメーカーであるポルシェは、2025年までに販売する全ロードモデルの80％をEVにすることを目標としている。
ポルシェは、この非常に大胆なフラッグシップ・プログラムに大きなリソースを注ぎ込んでいる。
ポルシェモータースポーツ副社長のトーマス・ラウデンバッハは次のように語った。
「フォーミュラEは非常に特別なものです。世界有数の電動レースシリーズに参戦することは、技術移転を通じてポルシェのEV移行を加速させます。ドライバーラインナップ、チーム競争力、レースのレベルの高さ、そしてファンにとってエキサイティングなレース。私たちがフォーミュラEに参加する理由はこれらにあります。ポルシェの役員会は電動化とe-モビリティがポルシェブランドにとって重要であり、2025年から2030年にかけてのロードカーの電動化について大きな野心を持っていることを説明しています」
「レース活動は適切なものでなければなりません。電気自動車のレースへの参戦が私たちのレース活動の一部でなければならないことは明らかです。私たちが今やっていることは、過去数十年の歴史を通じて行ってきたことを引き継ぐことです。モータースポーツを実験室として使い、技術を開発し、それをレーストラックから一般道に持ち込むのです」
ラウデンバッハは、ポルシェとアンドレッティという伝説的な名前が結びついたことの重要性にも触れた。
「アバランチ・アンドレッティ・オートスポーツは、シーズン9からポルシェのパワートレインを搭載することが決まっています。アンドレッティのマシンにパワートレインが加わることで、Gen3開発の初期段階におけるデータや情報が倍増し、ポルシェの進化を加速させることができるでしょう。私たちはこの関係をとても誇りに思っています。アンドレッティはモータースポーツ界において偉大なブランドであり、彼らが我々をパートナーとして選んだことを誇りに思います。また、パスカル・ウェーレインが共に走ることはもちろんだが、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタを新たに迎えることになりました。彼はチャンピオン経験者ですから、私たちは彼の加入をとても楽しみにしています」
「シーズン9はGen3マシンですべてのライバルと同じレベルでスタートすることになります。Gen3はまったく新しいパワートレイン、電気システム、ソフトウェアになります。それらすべてが並行して開発されたものですから、関係者全員が非常に誇らしく思っています。これは我々にとって大きな成果であり、新しいシーズンがとても楽しみです」
「これは私たちにとって大きなプロジェクトです。未知の領域に足を踏み入れることになりますが、ここでのハードワークとスポンサーやパートナーのサポートがなければ実現は不可能でした。シーズン9を最高のものにするために全力を尽くし、多くのレースに勝つことを目指します。シーズン8はスタートが良かっただけに、思うような結果を残せませんでしたが、チームのモチベーションは更に上がっています」
