フォーミュラE 日産にナトとフェネストラズが加入
日産は、Gen3時代の最初のキャンペーンとなるフォーミュラE世界選手権シーズン9に向けて、ノーマン・ナトとサシャ・フェネストラズを起用することを発表した。
この発表により、日産チームは全く新しいドライバーラインアップを形成することとなった。
ノーマン・ナトは、2022年の最終戦であるソウルE-Prixで、負傷したサム・バードの代役としてジャガーTCSレーシングから参戦した。
過去にはフルシーズンを戦っており、シーズン6のベルリン大会ではレースウィナーとなり、その実力を発揮した。
今回の発表によってナトが再びフォーミュラEのレギュラーシートを獲得し、日本メーカーである日産からシリーズにフル参戦することになる。
日産からGen3時代に挑むナトは次の様に語った。
「日産からフォーミュラEにフルタイムドライバーとしてカムバックすることができてとてもうれしいです。第3世代のフォーミュラEマシンはチャンピオンシップの新たな章となるため、テストの準備やマシンを運転することに興奮している。シーズン9の初戦となるメキシコシティでベストの状態で戦えるよう、チームと一緒に学ぶべきこと、開発すべきことがたくさんあるでしょう」
フェネストラズにとっては、来シーズンは初のフル参戦となる。
シーズン8の最終戦でドラゴン/ペンスキーでデビューしたフェネストラズは、ほぼルーキーの状態でGen3時代を迎えることになるが、マシンが大幅に変更される新世代での活躍は十分に考えられる。
2019年に日本F3タイトルを獲得し、現在もスーパーフォーミュラとスーパーGTのGT500クラスの両方に参戦しており、日本との繋がりが強い。
現在23歳と若く、マシンへの適応能力が求められるフォーミュラEでどのような走りをするか注目される。
フェネストラズは次のようにコメントした。
「フォーミュラEフル参戦は夢のような話です。初めて世界選手権に参戦し、世界のトップドライバーたちと高いレベルで戦えることは、僕のキャリアにとって大きなステップになるはずです。電気自動車での初めてのシーズンは、私にとってこれまでとは異なるチャレンジになるでしょう。また、ストリートサーキットはリスクが高く、ミスの許されない大好きなサーキットなので、この選手権に参加できることに興奮しています。新しいフォーマットのルーキーとして、やるべきことはたくさんあり、学ぶべきこともたくさんあります。この機会を与えてくれた日産にとても感謝しています。最高のパフォーマンスを発揮できるよう全力を尽くします」
日産フォーミュラEゼネラル・マネージャー兼日産フォーミュラEチーム・マネージング・ディレクターのトマソ・ボルペは次のように語った。
「ノーマンとサシャの両選手を迎えることができ、大変うれしく思っています。シーズン9は日産がe.damsを買収したことで完全ワークス体制になり、マクラーレン・レーシングとのパートナーシップを開始したことに伴い、チームとして戦う最初のシーズンとなります。日産フォーミュラEチームにとって、これは新しい時代となります。ノーマンとサシャの2人は、我々のビジョンを実現するための強力なドライバーです。ノーマンはフォーミュラEや他のシリーズで非常に才能のあるドライバーであることが証明されており、豊富な経験とスキルをチームにもたらすことができます。サシャについては過去数年間、彼の進歩とパフォーマンスをモニターし、非常に感銘を受けました。彼は素晴らしいポテンシャルを持っており、今が彼をチームに迎え入れる適切なタイミングだと信じています。2人は互いに、そしてチームにとって非常に良いライバルになると確信しています。2人が日産の新型車『Gen3』でサーキットを走る姿を見るのが待ち遠しいです」
「同時に、この機会を借りて、セバスチャン・ブエミとマキシミリアン・ギュンターに、困難でありながら重要なシーズンであった昨シーズン中のハードワーク、コミットメント、献身に感謝の意を表したいと思います。特にセブは、8シーズンもの間e.damsに在籍し、そのうち4シーズンは日産に在籍しており、我々のチームの歴史において大きな役割を担ってきました。彼の偉大な業績、忍耐力、熱意は、常に私たちの一部であり続けるでしょう。2人が我々のチームの一員であったことは、我々にとって大きな誇りです。私たちは、二人のキャリアと新しい試みにおける成功を祈るとともに、今後のコラボレーションにも前向きでありたいと思っています」