
イギリス 2030年までに30万台の充電施設設置を目指す
イギリス政府は、2030年までに公共のEV充電施設の数を現在の10倍に増やす計画の概要を発表した。
これは、現在の「ガソリンスタンドの5倍」に相当することになる。
30万基の充電設備は「電気自動車インフラストラクチャー戦略」の一環として、約16億ポンドを投じることになる。
さらに、高品質で価格競争力のある充電設備をイギリス内のコミュニティーに提供するために5億ポンドを用意するとされている。
これは、既存の”急速充電基金”に加えて、2035年までに英国の高速道路に6,000基の超高速充電ポイントを設置することを決定したものである。
ジョンソン首相は次の様に述べた。
「クリーンな輸送は環境に良いだけでなく、外部エネルギー供給への依存度を下げることができるもうひとつの方法だ。また、自動車とエネルギー部門に新たな高技能職を創出し、最終的にはすべての人に持続可能で手頃な価格の自動車を提供することができます」
自動車工業会の代表であるマイク・ホーズ氏もコメントした。
「何十億ポンドものメーカーの投資により、消費者はすでに電気自動車について確信を持っており、選択肢はますます増えています。しかしながら、充電インフラはこれらの自動車の販売急増に追いつかなければなりません」
「EVインフラストラクチャー戦略は正しい方向を指し示すものであり、現在の充電の問題に対処し、先立って構築することを目的としたプロジェクトです。現在、様々な分野が全国的に調整され、地域ごとに提供される計画を定めています」
イギリス国内でも、更にサステナビリティを追求するロンドンの活動に世界は注目している。
フォーミュラEは7月30日と31日の2日間にイギリスの首都ロンドンで開催される。
ロンドンは2050年までにカーボンニュートラルを実現することを決めており、公共交通機関であるロンドン交通局は2030年までに、イギリス自体は2035年までにガソリン車とディーゼル車の新車販売を完全に廃止すると目標を掲げている。
2020年は国全体のエネルギーに占める自然エネルギーの割合が43%を占めた。