ジャガー ゼロエミッション蓄電ユニットを開発
ジャガー・ランドローバーは、オフグリッド・エナジーと提携し、ジャガーの電気自動車である「I-PACE」のセカンドライフ・バッテリーを搭載したゼロエミッション蓄電ユニットを開発した。
このバッテリー蓄電システムは、1.5倍の寿命を持つバッテリーを搭載し、電源へのアクセスが制限されている場所や電気を利用できない場所でもゼロ・エミッションの電力を供給できる。
このユニットはイギリスとスペインでテストされ、ジャガーTCSレーシングが2022年のフォーミュラE世界選手権で使用する診断装置の稼働とピットガレージへの補助電源供給として使用された。
また、このユニットのエネルギー量はI-PACEをフル充電するのはもちろん、一般家庭の1週間分の電力を供給するのに十分な量だ。
ジャガーTCSレーシングのチーム代表であるジェームス・バークレーは次の様に語った。
「フォーミュラEは世界で初めてカーボンゼロを実現したスポーツです。そしてジャガーTCSレーシングは、常にカーボンフットプリントの改善に取り組んでおり、エネルギー貯蔵システムを使用することで、革新的な再生可能エネルギーソリューションを提供します。ジャガーI-PACEのバッテリーを再使用することで、この持続可能な循環が完成し、チームの目標である”Race To Innovate mission”を示すことができました」
このパートナーシップは、ジャガー・ランドローバーが循環型経済を発展させ、2039年までにネットゼロ状態を達成するための支援を行っている。
EVから取り外されたバッテリーの次の使い道を見つけることで、廃棄物や早期のリサイクルを回避し、資源の使用を減らすことで希少材料の安定供給を実現する。
ジャガーTCSレーシングは、昨年7月にフォーミュラE Gen3への長期的な参加を表明している。
ジャガーTCSレーシングは、ジャガー・ランドローバー社が持続可能な新しい技術を開発し、2025年からEVの高級ブランドとして再スタートを行うジャガーを支えるために不可欠であると判断された。
ジャガー・ランドローバーのストラテジー&サスティナビリティ担当ディレクターのフランソワ・ドッサは次の様に語った。
「オフグリッド・エナジーとのコラボレーションは、自然エネルギーと二次電池の組み合わせによってゼロエミッションの電力供給がいかに可能かを示す証明となります。バレンシアでのテストを通じて、ジャガーTCSレーシングチームはクリーンエネルギーの相乗効果の探求と実行可能なソリューションの検証を続けるために、エコシステム全体をいかに進化させれるかを示してくれました 」