フォーミュラE 2022 メキシコシティ ポルシェが1-2フィニッシュ
タグホイヤーポルシェのパスカル・ウェーレインは、メキシコシティで念願のフォーミュラE初優勝を飾った。
チームメイトのアンドレ・ロッテラーもそれに続き、完璧なワンツーフィニッシュを決め、ポルシェのフォーミュラE初勝利を手に入れた。
レースを終えたウェーレインは以下の様に語った。
「ここまで来るのに長い時間がかかったけど、ついに勝利することができて最高の気分です。しかもメキシコで勝てたことは、想像していたよりも素晴らしいことです」
ウェーレインにとってフォーミュラE初優勝、そしてポルシェにとってもシリーズ初優勝を達成したが、この成功は多くの困難と長い時間をかけて実現した。
ウェーレインは過去に2度、メキシコでの優勝を目前で失っている。
2019年はトップを走り、最終コーナーを立ち上がるまで1位にいたものの、最後にバッテリー切れとなり、ルーカス・ディ・グラッシにゴール直前でオーバーテイクされている。
更に、2021年のプエブラでも失格処分を下され勝利を阻まれた。
ウェーレインはようやく掴んだ勝利に対し、次の様にコメントした。
「本当に満足です。ここメキシコでの苦い過去があるだけに、自分にとってもチームにとっても初優勝は素晴らしい気分です。マシンは素晴らしかったし、アンドレもいい仕事をしてくれた。今回は僕らのレースだった」
「今回のレースは僕にとってとても重要なものでした。この選手権で何度かメキシコに来て、2度も勝利を逃している。昨年のメキシコでは1位でゴールした後に失格になり非常に残念だったから、今回は正真正銘の勝利ができて素晴らしい気分です」
チームメイトのアンドレ・ロッテラーも素晴らしいペースを発揮し、チームオーダーに従ってワンツー・フィニッシュを決めた。
「まず、チームとパスカルにおめでとうと言いたいです。ワンツーフィニッシュは素晴らしい結果です。もちろん、戦うエネルギーが余っていたから、トップを争うチャンスはあったと思うけど、チーム一丸となって作戦を立て、その通りに走ってうまくいったことは大きいです」
ロッテラーはフォーミュラEに参戦して以来、54戦中8回の表彰台を経験したベテランだが、2位が最高位であり初優勝を狙っている。
「でも、チームとしては正しい判断だったと思うし、冷静に対処して力を発揮できたと思う。パスカルは去年、優勝を奪われた訳から、リベンジができたと思う」
ウェーレインは28ポイント、ロッテラーは18ポイントを獲得し、ランキングはそれぞれ3位と4位に上がった。
ポルシェチームは大量得点でチームランキング3位に浮上し、トップとは8ポイント差となった。