エクストリームE CUPRAが次期コンセプトマシンを発表

エクストリームE CUPRAが次期コンセプトマシンを発表

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スペインの自動車ブランドであるCUPRA(クプラ)は、電動オフロードレースシリーズであるエクストリームEで使用する予定の「Tavascan Extreme E Concept」を発表した。

コンセプトマシンの発表は、ミュンヘンで開催された2021年IAAモビリティショーで行われた。
CUPRA社の戦略・事業開発・運営部門のディレクターであるアントニーノ・ラバテは次のように語った。

「我々は、エクストリームEプロジェクト全体を強く信じています。”CUPRA Tavascan Extreme E Concept”は、来シーズンの参戦に向けて行っている努力を明確に証明するものです」

ABTスポーツラインCEOであるトーマス・ビアマイヤーは以下の様に語った。

「1年前、私たちはCUPRAとのパートナーシップを発表し、”e-CUPRA ABT XE1”のデザインを公開しました。それ以来、私たちはレースコースの内外で多くの注目を集めてきました。CUPRAのデザイナーとエンジニアによる独自のボディワーク開発は、私たちのコラボレーションの次のステップです。あとは、この車でトロフィーを獲得するのが私たちの仕事です」
「フロントとリアのデザインは、今シーズンのエクストリームEに参戦している車両から大幅に変更されています。LED技術により、車両をより自由に演出できるようになりました。ヘッドライトは左右に3つの三角形のグループを配置し、より堂々とした印象を与えています」
「3Dプリントされたパーツは6時間で製造できるため効率的であり、これは変更に素早く対応できるということです。アクシデントが発生した場合でも、ライトの位置を変更した場合でも高価な工具を必要とせず、短時間で部品を変更することができます」

エクストリームEシリーズは環境への意識を高めることを目的としており、CUPRAはより持続可能な車両を実現していると言えるだろう。

CUPRAレーシングの技術開発責任者であるザビ・セラは次の様に語った。

「このクルマはCUPRAのDNAを受け継いだ進化形であり、ブランドの将来の方向性を示唆するデザインとなっています。CUPRA Tavascan Extreme E Conceptは、ボディ全体に亜麻繊維を使用することでさらなるサステナビリティを実現することができます」
「ボディは、北極、砂漠、氷河、海洋などの場所でレースをする際に目立つようなカラーリングで仕上げられます」

CUPRAのドライバーであるユタ・クラインシュミットも、次期エクストリームEマシンについて語った。

「このマシンは完全な電気自動車であることに加えて、亜麻繊維などのリサイクル可能な有機素材を使用することで、さらにサスティナブルなものになっています。この新しいデザインで競争するのが待ちきれません」

新世代マシンがいつ投入されるかの正確な時期はまだ確定していないが、すでに期待は高まっている。
エクストリームEシリーズの創設者兼CEOであるアレハンドロ・アガグもコメントした。

「CUPRA Tavascan XEは本当に素晴らしいデザインです。この車がレースでデビューするのを見るのが楽しみです。今回の動きはエクストリームEをグローバルマーケティングショーケースとして確立するという我々の目標も後押ししています。この先見性のあるチームに祝福を贈ります」

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