エクストリームE 第1戦 コース外でのストーリー

エクストリームE 第1戦 コース外でのストーリー

LINEで送る
Pocket

エクストリームEはサウジアラビアのアルウラで開催された第1回X Prixを終え、RXRが最初の勝者となった。
しかしエクストリームEはレースだけを目的にしているシリーズではない。
レースイベント外で、気候変動に関連したユニークな活動を行っている。

重要なテーマ

エクストリームEは、地球環境の悪化の影響を明らかにし、自然を守るための積極的な行動を示すという使命を持ったシリーズだ。
最初の開催地はサウジアラビアのアルウラで、ここは生物の生産性が失われる”砂漠化”をテーマに選ばれた。

エクストリームEの創設者兼CEOのアレハンドロ・アガグは以下の様にコメントした。

「2年の歳月をかけて、エクストリームE初のX PrixであるDesert X Prixが無事に行われたことに感激しています。この週末はエキサイティングなレースをするという約束を果たすことができましたが、それ以上に、この地に長期的にポジティブな影響を残すという我々の使命を果たすことができました。セントヘレナ号では、世界的に著名な科学者による気候危機とその解決策に関する講演が行われ、バア財団とのウミガメ保護プロジェクトなどをサウジアラビアで成し遂げたことを非常に誇りに思っています。気候危機は私たちが今直面している大きな問題であり、地球を救うために私たちができる多くの行動があることを、このイベントから感じ取っていただければ幸いです」

レガシープログラム

エクストリームEは各レース開催地にて、レガシープログラムを通じて長期的にポジティブな影響を与えていく。
サウジアラビアでは「Ba’a Foundation」と協力して、沿岸のカメの保護を支援した。
このプログラムは、絶滅危惧種であるアオウミガメと、同じく絶滅危惧種であるタイマイの保護を目的としている。
アオウミガメは漁具への絡みつき、沿岸の開発、気候変動による砂の温度上昇、海面上昇によるウミガメの巣の浸水など、さまざまな理由で絶滅の危機に瀕している。
プロジェクトはエクストリームEの科学委員会のメンバーによって、セントヘレナ号の船上で発表され、その後、プロジェクトが行われる場所であるラス・バリディを訪れ、ジェンソン・バトン、サラ・プライス、ジェイミー・チャドウィックなど、チャンピオンシップに参加する多くのドライバーたちがビーチクリーンに参加した。

セントヘレナ号では、開幕前に、レガシープログラムだけでなく、気候変動問題やその解決策をテーマにしたワークショップが開催されました。

エクストリームEの科学委員会のメンバーであるリチャード・ワシントンは次のように述べた。

「エクストリームEに科学者として参加しないかという誘いを受け、すぐに了解しました。このようなひらめきのあるプロジェクトは滅多にありません。100%クリーンなエネルギーで動く電気自動車を、暑く埃っぽい砂漠の極限環境で走らせることは、気候変動に配慮した新技術の導入を促進するために必要なデモンストレーションです。スポーツは限界を打ち破り、不可能と思われることを超えることを目指していますが、それは気候問題を解決するためにも必要なことです。エクストリームEは、これらの努力を結集したものです」

LINEで送る
Pocket