フォーミュラE 第2戦 ドラゴンペンスキーの復調
セルジオ・セッテ・カマラとニコ・ミュラーは、フォーミュラE世界選手権の開幕戦と第2戦を終え、ドラゴンペンスキーのチームとして最も好調なスタートを切った。
ドラゴンペンスキーは、セルジオ・セッテ・カマラとニコ・ミュラーのドライビングで開幕戦のダブルヘッダーを戦い、昨シーズン全体の10倍以上のポイントを獲得することに成功した。
明らかな戦闘力の向上を見せた新車は、不本意な成績で終わった昨シーズンとは全く違うことを意味する。
チームのボスであるジェイ・ペンスキーは、シーズンオフの間に多くのリソースを投入し、ミュラーとセッテ・カマラにこれまで以上に競争力のあるパッケージを提供することを目指してきた。
ボッシュのサポートを受けた新しいパワートレインは、第3戦ローマE-Prixで搭載される予定だが、今回のサウジアラビアE-Prixの段階でチームが劇的に向上したことを証明して見せた。
開幕戦では予選でのアクシデントがあり、決勝でも終始後方で走行していたドラゴンペンスキーであったが、続く第2戦では2人とも予選で素晴らしいスピードを発揮し、上位6人のスーパーポールへ進出した。
ミュラーは最終的には6位、チームメイトのセッテ・カマラが2位に入り高い戦闘力を示した。
ミューラーはインタビューで予選について語った。
「スーパーポールに進出できる可能性を感じていた。昨シーズンのベルリンの結果を見ていたら誰もが信じられないかもしれないが、私はチームがそこにいけることを証明したかった」
ドラゴンペンスキーのレースペース
レース序盤はチャンピオンチームであるテチータのダ・コスタとベルニュが先行することとなったが、自分たちのレースに集中するために無理なバトルは避けた。
ドラゴンペンスキーの前でチェッカーを受けたベルニュだったが、アタックモードを2回使用できなかったために24秒のペナルティを受け、また、ヴァージン・レーシングのキャシディも黄旗時のスピード違反でペナルティを受け、最終的にドラゴンペンスキーは4位と5位でゴールすることとなった。
セッテ・カマラはレース後にインタビューに答えた。
「4位で初のポイントを獲得できた。フォーミュラEの高いレベルのレースで最前列からスタートするのは何とも言えない感覚でしたし、この結果は我々が正しい道を歩んでいることを示しています。このような素晴らしい結果をもたらしてくれたチームに感謝するとともに、ファンブーストで私に投票してくれた皆さんにも本当に感謝しています!」
この結果により、ドラゴンペンスキーはフォーミュラEシーズンを過去最高の形でスタートした。
ミュラーもコメントした。
「多くのポイントを獲得することができました。6位からのスタートで、フォーミュラEの強力なライバルたちが仕掛けてくる厳しい戦いになることはわかっていましたが、コース上では7位でフィニッシュできました。フリー走行では中々感触が良くなかったですが、スーパーポールに進出して、最終的に5位のリザルトを獲得でき、シーズン7の素晴らしいスタートとなりました。これからもより改善していきます。チームと、応援してくれたファンの皆さんに感謝しています」