ドライバーズアイで見るバンドーンのサンティアゴE-Prix
フォーミュラEのメルセデスドライバーであるストフェル・バンドーンが、サンティアゴE-Prixでのレースについて語る。
ドライバーズアイは、フォーミュラEに参戦するドライバーのヘルメットに取り付けられた超小型カメラであり、実際にドライバーが見ている景色に非常に近い映像を撮影できる。
フォーミュラEは他のモータースポーツに先駆けてドライバーズアイの採用を進めてきたカテゴリーであり、国際放送にも度々映像が流れる。
サンティアゴで多くのバトルをしたバンドーンが、レース中にどのような景色を見ていたか確認しながらインタビューに答えた。
「まずはスタート前にバーンアウトをしてタイヤを温める。他のコースでも同じようなスタートプロセスをするので、いつも通りな作業です。スタートシグナルを見つめて、誰よりも速いスタートを狙います。スタートしたら最初のコーナーにすぐに到着しますが、他のマシンもラインを変えながら1コーナーに飛び込むので非常にコースが狭くなります。フォーミュラEではオープニングラップの最初の3コーナーは接触が多いので自分のマシンの前後左右に注意が必要です。サンティアゴでは、路面がクリーンな右側からのスタートを決めて、接触も無く順位を上げることができたので良かったです。その後は前を追いかけていましたが、ヘアピンで後方から接触をされてしまい、一時的にマシンを大きく減速させなければいけなくなりました。このインシデントで多少のダメージを負ってしまいましたが、問題は起きませんでした。その後はオリバーを攻略するためにオーバーテイクポイントを使って順位を上げました。フェリペとのバトルでは多くのエネルギーを消費しました。オーバーテイクにはストレートでのファンブーストを使いました。前で煙が発生している時は非常に危険を感じます。レーシングスピードで走っていると前で何かが起きていても見つけることができないので、私はチームラジオで叫んでいました。幸いにも私は煙でアクシデントに巻き込まれることはありませんでした。ドライバーズアイは実際にドライバーが見ている視界に非常に近い映像を撮影できるので、ファンだけではなくエンジニアにとっても重要なデータの一つになっています。」