12月15日にサウジアラビアで開催される2018/19シーズンには、新しいルール、新しい技術が登場します。
アタック・モードとは
フォーミュラEシリーズは市街地での予測不可能なレース要素を保持するために「アタックモード」と呼ばれるシステムを導入しました。
アタックモードは一時的にパワーレベルを200kW(標準レース・モード)から225kWに上げ、オーバーテイクを狙ったり、ポジションを守ったりすることができます。
レース2周目からいつでもアタックモードにアクセスできるようになります。
アタックモードを作動させるためには、レーシングラインから離れた所定のアクティベーションゾーンを通過しなければなりません。
アクティベーションゾーンの3つのタイミングセンサーを通過するとアタックモードが使用可能になる仕組みです。
テレビ中継ではアクティベーションゾーンはバーチャルリアリティによって表現されることになるという。
ファンにも判りやすいように、アタックモード使用中はドライバーの頭の上のハローに埋め込まれたLEDライトを使用します。
LEDが青色点灯ならアタックモード(225kW)になり、紫点灯ならファンブースト(240kW〜250kW)状態です。
アタックモードはオーバーテイクのチャンスを増やせるが、バッテリー消費が多くなるため、計画的に使用しなければいけなくなる。
現王者のベルニュは以下のように語った。
「バレンシアでのシーズン前テストでは、アタック・モードの小さなテストがありましたが、レースをするとどんな感じになるかは分かりません。」
「アタックモードについての最大の疑問は、それをいつ使うか。」
「周りにいるドライバーと比較してエネルギーを節約する必要があるだろう」
「これは推測ゲームであり、エキサイティングで予測できない結果につながるだろう」
アタックモードの登場で、オーバーテイク数の減少を抑えることになると思われる。
更にバトルを予測不可能なものにするため、今まで3回だったファンブーストが5回に増加する案も計画されている。
新車両によってピットストップがなくなるが、コース上でのバトルが増えることになると予測される。