フォーミュラE 2024 ROUND5 東京 E-PRIX 決勝ハイライト

フォーミュラE 2024 ROUND5 東京 E-PRIX 決勝ハイライト

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R5-東京

フォーミュラE 2024シーズンの第5戦である日本/東京でのレースが開催された。
東京のお台場で、日本での初開催となるフォーミュラEイベントが行われた。
東京で国際規格のモータースポーツが行われるのは初であり、市街地コースでのレースも初となる。
大都市での初開催は何かと注目されるが、東京E-PrixはフォーミュラE史上で見ても特に注目された。
3月末の開催となり、気温も上がり始める時期であり、マシンやドライバーにとっては特に問題のない気候となった。
前日の雨の影響はなく、無事に開催日を迎えた。
コースはジャンピングポイントを含む特徴的なサーキットとなり、高速コーナーや高速シケインでの走りも迫力あるものとなった。

2024シーズンはGen3マシンを継続使用する。
最大パワーの350kwを使用する予選は十分なパフォーマンスを見ることができ、決勝は300kwで争われる。
ブレーキの回生エネルギーが重要であり、レースで使用するエネルギーの約40%が回生によるものとなっており、効果的なエネルギーマネジメントが求められる。

予選

予選では、2つのグループで行われるグループ予選で好タイムを出した上位4人がデュエルステージに進み、直接対決勝負が行われる。
グループAでは、デニス、エバンス、キャシディの有力勢と、日産のローランドが配属された。
トップタイムを記録したのは日産のローランドが記録し、2番手にはモルタラが入り、デニスとエバンスがそこに続いた。
キャシディはタイムを更新できず、10番手で終えた。
グループBでは、ウェーレインやギュンター、日産のフェネストラズが走行を行った。
トップタイムはギュンターが記録した。
そこに続いたのはERTのセッテ・カマラとミュラー、そしてウェーレインとなった。
日産のフェネストラズは、ジャンピングポイントでリアタイヤをウォールにヒットして損傷させてしまい、最終アタックでのタイム更新ができなかった。

トーナメント予選では、僅差のバトルが行われた。
トーナメントファイナルはローランド対ギュンターとなり、地元日産のローランドに期待がかかった。
セクター1はローランドが0.2秒程度リードしていくが、ギュンターが後半セクションで差を縮め、最終コーナー前で逆転して0.1秒差を付ける。
しかし、最終コーナーを抜けてチェッカーを受ける最後のエリアでローランドが再度先行し、劇的なポールポジションを獲得した。
0.02秒差で2番手にはマセラティのマキシミリアン・ギュンターとなった。
3番手はマヒンドラのエドアルド・モルタラ。
4番手はERTのセルジオ・セッテ・カマラとなった。

レーススタート

スタートで先頭をとったのはポールポジションのローランドだった。
3番手スタートのモルタラがアウトサイドからポジションを上げ、2番手でターン1を抜けた。
1周目を終えて、ローランドがトップを維持し、モルタラとギュンターが続く。
4番手にはチャンピオンのデニスも上がってきた。
6周目、ヒューズがディグラッシと接触しウォールに突っ込むアクシデントが発生する。
幸い再スタートできたが、中団の戦線から離脱することになった。

中盤のアクション

11周目、ローランドとモルタラのトップ2台が同時にアタックモードを起動し、それぞれ1位と3位でコースに復帰する。
このタイミングでギュンターはモルタラの前に出て2位へ浮上する。
13周目、トップのローランドが2回目のアタックモードを起動し、ギュンターがトップへ浮上する。
14周目、今度はギュンターが1回目のアタックモードを起動し、ローランドが再度トップへ返り咲き、モルタラも2位へポジションを戻した。
だが、アタックモード中のギュンターはモルタラをすぐにオーバーテイクして2位を取り戻す。
18周目、エバンスがバトル時にブレーキングで止まれず、前を走っていたマシンと接触してウィングを破損してしまう。
これによってエバンスは大きく遅れてしまい、戦線離脱となった。

終盤のバトル

25周目、バックストレートでトップのローランドをギュンターが抜かす。
もう一回アタックモードを使用しなければいけないギュンターはペースを上げてローランドを引き離しにかかる。
28周目、ローランドを引き離してギュンターがアタックモードを起動し、そのままトップでコースへ復帰する。
30周目、3番手のモルタラがアタックモードを起動し、その間にダ・コスタとデニスが前に出る。
モルタラが遅れたことで上位4台の争いが激化する。
33周目、ローランドにダ・コスタが襲いかかるが、サイドバイサイドでアウトサイドへ追いやられ、その隙にデニスが3番手へ浮上する。
35周目、ローランドとギュンターの戦いは続き、ほぼ全てのコーナーでバトルを展開する。
しかし、最後までポジションを奪うことはできずチェッカーを受けることとなった。
優勝は、後方からのプレッシャーを耐えきったマセラティのマキシミリアン・ギュンター。
2位は、最後まで熱い走りを見せた日産のオリバー・ローランド。
3位は、現チャンピオンのアンドレッティのジェイク・デニスとなった。

フォーミュラEは5戦を終えて、キャシディとウェーレインが同点で並び、ローランドがチャンピオンシップ争いに顔を出した。
ランキングリーダーはジャガーのニック・キャシディ(63ポイント)
ランキング2位はポルシェのパスカル・ウェーレイン(63ポイント)
ランキング3位は日産のオリバー・ローランド(54ポイント)

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