フォーミュラE 2024 ROUND4 サンパウロ E-PRIX 決勝ハイライト

フォーミュラE 2024 ROUND4 サンパウロ E-PRIX 決勝ハイライト

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R4-サンパウロ

フォーミュラE 2024シーズンの第4戦であるブラジル/サンパウロでのレースが開催された。
ブラジル南東部に位置するサンパウロの人口は1200万人を超え、非常に高い人口密度を誇る。
ブラジルの経済の中心なだけあり、平均年収が高く、富裕層も多く暮らしている。
3月の平均最高気温は27℃となり、過ごしやすい気温となる。
平均最低気温も18℃と非常に快適な気候だ。
特徴として、市街地コースらしい直角コーナーが数多く設定していることが挙げられる。
コーナー数は11とかなり少ない部類に入り、それによって長いストレートが3本もあるためオーバーテイクポイントが豊富だ。

2024シーズンはGen3マシンを継続使用する。
最大パワーの350kwを使用する予選は十分なパフォーマンスを見ることができ、決勝は300kwで争われる。
ブレーキの回生エネルギーが重要であり、レースで使用するエネルギーの約40%が回生によるものとなっており、効果的なエネルギーマネジメントが求められる。

予選

予選では、2つのグループで行われるグループ予選で好タイムを出した上位4人がデュエルステージに進み、直接対決勝負が行われる。
グループAでは、キャシディやエバンスのチャンピオン候補が走行を行った。
ラストアタックで好タイムを記録したのはDSの2台となり、ベルニュがトップタイムを記録してバンドーンがそこに続いた。
エバンスが3位で通過し、最後の4台目にはミュラーが入った。
キャシディは5番手でデュエル進出は叶わなかった。
グループBでは、ウェーレインやデニスが配属された。
トップタイムを記録したのは、去年のサンパウロで好調だったギュンターとなった。
2位にはウェーレインが入り、モルタラとバードが続いた。
デニスは6番手で敗退となった。

トーナメント予選では、僅差のバトルが行われた。
トーナメントファイナルはバンドーン対ウェーレインとなり、元F1ドライバー同士の戦いになった。
両者はセクター1から互角の走りを見せ、序盤はウェーレインが僅かにリードする。
しかし、終盤にかけてバンドーンが逆転して最終コーナーを抜けるが、最後の最後でウェーレインが再度逆転する。
0.002秒差でポールポジションを獲得したのはポルシェのパスカル・ウェーレインだった。
2番手にはDSのストフェル・バンドーン。
3番手はマセラティのマキシミリアン・ギュンター。
4番手はDSのジャン-エリック・ベルニュとなった。

レーススタート

スタートで先頭をとったのはポールポジションのウェーレインだった。
綺麗にスタートを決めて、危なげなくトップを守った。
後続も大きなアクシデントはなくオープニングラップを完了した。
3周目、ウェーレインとバンドーンが一回目のアタックモードを起動する。
両者2分のアタックモードを先に消化する形となった。
5周目、トップのバードがアタックモードを起動するが、そのままトップで合流する。

中盤のアクション

9周目、トップ集団のダ・コスタ、ウェーレイン、ベルニュが揃ってアタックモードを起動する。
先にアタックモードを起動していたバードが再度トップとなるが、続くブレーキングポイントでエバンスがバードが抜いてトップへ浮上する。
13周目、エバンスが2回目のアタックモードを起動して4番手で復帰し、その間にデニスがトップへ浮上する。
しかし、デニスも次のラップでアタックモードに入り、バードが先頭に立った。
15周目、先頭のバードの後ろには、昨シーズンのチャンピオン争いをしたドライバーや優勝者が並ぶ豪華な集団が続く。
16周目、上位集団のキャシディが、ダメージを負っていたフロントウィングが脱落した影響でウォールにクラッシュしリタイヤとなる。
これによりFCYが提示されて全車の差はなくなる。

終盤のバトル

20周目、レースが再開される。
先頭のバードとエバンスが僅差でバトルを展開し、後続も差のない距離で続く。
28周目、エバンスがストレートでバードを抜いてトップとなる。
そのままチェッカーまで行くかと思われたが、バードはファイナルラップまでしっかりと後ろに着いていく。
そしてファイナルラップ、なんと最終セクターでバードがアウトサイドからのオーバーテイクを成功させてトップに返り咲く。
そして、表彰台争いは最終コーナーを3台並んで立ち上がり、5番手だったローランドが2台をまとめて抜いて表彰台を獲得した。
優勝は、最後の最後で勝負に勝ったマクラーレンのサム・バード。
2位は、ゴール直前で優勝を逃したジャガーのミッチ・エバンス。
3位は、12位からスタートして順位を上げ、最後にダブルオーバーテイクを見せた日産のオリバー・ローランドとなった。

フォーミュラEは4戦を終えて、キャシディのリードが少なくなった。
ランキングリーダーはジャガーのニック・キャシディ(57ポイント)
ランキング2位はポルシェのパスカル・ウェーレイン(53ポイント)
ランキング3位はジャガーのミッチ・エバンス(39ポイント)

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