エクストリームE 2023 第4戦 HYDRO X-Prix ハイライト

エクストリームE 2023 第4戦 HYDRO X-Prix ハイライト

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エクストリームEは、2023年シーズンの第3-4戦としてスコットランドのガロウェイでレースを行った。

MAY 14: Molly Taylor (AUS) / Kevin Hansen (SWE), Veloce Racing during the Scotland X-Prix on May 14, 2023. (Photo by Sam Bloxham / LAT Images)

2023年シーズンの第3-4戦は初開催となるスコットランドのガロウェイだ。
ダブルヘッダーでの開催となる今シーズンは土曜日と日曜日にレースを行う。

スコットランドはイギリスの北部に位置し、ユニークで多様な環境で知られている。
スコットランドの風景として、険しい山々、なだらかな丘陵、深い渓谷、美しい海岸線があり、またヨーロッパに残る数少ない古代森林地帯の1つである有名なカレドニアの森林がある。
また、アカシカ、イヌワシ、カワウソ、アザラシなどの野生動物が各地で見られ、豊かで多様な野生動物が生息している。
スコットランドの5月は過ごしやすく、1年で平均して最も乾燥した月だ。
それでも、雨が降る可能性は十分にあり、マッドコンディションでのレースも予測された。

他のシリーズとは違う特殊なレースフォーマットを採用しているエクストリームEは、今シーズンから2レース制となり、土曜日と日曜日にそれぞれレースを行う。
各チームは5台での予選レースを異なる組み合わせで2レース戦い、順位によって付与されるポイントの合計でファイナル進出を目指す。
昨シーズンとは違い、単走や3台でのレースがなくなったため、混戦を抜け出すための序盤のレース運びが非常に重要となる。
また、定められた区間で最速タイムを記録したマシンにはポイントのチャンピオンシップポイントが付与される。

リデンプションレース

6位以下の順位を決めるリデンプションレースには、X44、JBXE、アンドレッティ、ABTが並んだ。
カール・コックスは予選でのクラッシュの影響でマシンの修復が間に合わず出場できなかった。
前日とは違い、コースはマッドコンディションでのレースとなり非常に滑りやすい状況となった。
ターン1で先頭をとったのはJBXEだった。
2番手にはアンドレッティが着き、その後ろではX44とABTがバトルを展開する。
ここで、X44がABTに追突する形で接触し、そのまま滑りながらコース脇のバリアにクラッシュした。
このアクシデントでX44は早々にリタイヤとなってしまう。
X44のクラッシュによってこのエリアはスローゾーンとなるが、それでも走行中のマシンがスライドするほどのグリップの低さが見れた。
今までにないほどの低い路面グリップのレースだったが、その後は大きな動きはなく、JBXEがアンドレッティの追撃を退けてトップでチェッカーを受けた。
2位にはアンドレッティ、3位はABTとなった。

グランドファイナル

優勝者を決めるファイナルステージには、チップガナッシ、RXR、サインツXE、ベローチェ、マクラーレンが並んだ。
スタート後に全車がハイパードライブを使用し、ターン1で先頭をとったのはベローチェであった。
ターン1後の下りセクションはスローゾーンに設定されたことで、全車がスタート直後にポジションを争った。
そして、序盤のポジションで明暗がはっきりと分かれた。
トップのベローチェはその後も特に問題なく走行を続けたが、後方のマシンは前車が出す泥をフロントウィンドウに受けて視界を遮られてしまう。
この泥は非常に粘土が高く、ワイパーで取るまでに非常に時間がかかる。
最悪の場合、ワイパーが泥によって張り付いて動かなくなってしまう。
そんな状況でも、マクラーレンはサインツXEを果敢に攻め立て、アウトサイドからの豪快なオーバーテイクを決めてみせた。
抜かれたサインツXEはマクラーレンの巻き上げる泥の影響を受けることになってしまう。
ピットアウト後に大量の泥を受けたサインツXEはペースを落とし、RXRとのバトルが起こる。
しかしRXRは既にワイパーが機能しておらず、視界不良の2台のバトルは接触によるスピンで幕を下ろす。
接触によってダメージを負ったRXRは5番手に交代し、変わって3番手に上がったのはチップガナッシだった。
トップチェッカーを受けたのは、ターン1からリードを築いたベローチェとなった。
今季2勝目を飾り、ランキング1位でスコットラインドラウンドを終えた。
2位は攻めの走りを見せたマクラーレン。
3位はミスなく走りきったチップガナッシとなった。

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関係者コメント

ベローチェ・レーシングのケビン・ハンセンは次のようにコメントした。

「サウジアラビアよりずっとタフな週末だった。土曜日は何もできなかったので、今日はグランドファイナルに進出でき、すべてのサポートを受けることができたのは本当に助かりました。金曜日のフリー走行でトップを獲得した後、再びレースでもトップに立つことができたのは非常に嬉しいです。また、このような難しいコンディションの中で、チームは本当によく頑張ってくれました。決勝前の1時間、私の意見を聞いてセットアップやあらゆることを素早く決定してくれた。すべてをやり遂げることができ、本当に素晴らしい結果が得られました」

MAY 14: Molly Taylor (AUS), Veloce Racing, and Kevin Hansen (SWE), Veloce Racing, 1st position, wit their trophies during the Scotland X-Prix on May 14, 2023. (Photo by Alastair Staley / LAT Images)

出典:https://www.extreme-e.com/en/results/s03/hydro-xprix-4

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