
フォーミュラE ハイデラバードE-Prixでのマーシャルの活躍
初開催となったハイデラバードE-Prixは、各マーシャルおよびスタッフがイベント前から様々な準備を行っていたことで、非常にスムーズな対応が可能となった。
ハイデラバードはフォーミュラEが初めて訪れる新サーキットとして開催された。
レースイベントの初開催となると、様々な問題が起こる可能性が高いものだが、ハイデラバードでは特別なトレーニングプログラムが事前に実施されたことで、地元のASNとボランティアのマーシャルがあらゆる事態に対処できるようになり、イベントの安全でシームレスな運営に大きく貢献した。
2日半にわたって行われたこのトレーニングは、フォーミュラEイベント運営責任者であるハビエル・マフィオリと、フォーミュラEレース副責任者のマレク・ハナチェフスキが監督した。
トレーニングには約300名のマーシャルが参加し、そのほとんどがモータースポーツの経験がない若い人たちだった。
中には、このイベントに参加するために自宅から3時間かけて来ていた人もいた。
トレーニングは座学と実技の両方で行われた。
Gen3の関連機能やステータスライトの使い方を学び、介入マーシャル向けセッションでは、マシンの吊り上げと運搬を行う回収手順が紹介された。
他にも、クラッシュしたマシンがある場合、ドライバーの負傷時、セーフティカーやフルコースイエローの中断、介入マーシャルとフラッグマーシャルの動き等、さまざまなシナリオがシミュレートされた。
トレーニングを監督したフォーミュラEレース副責任者のマレク・ハナチェフスキは次のように語った。
「ハイデラバードE-Prixは、新しいレースイベントとして開催されるため、他のレースよりも物流面でも人的にも、より多くの準備が必要でした。初開催のイベントでも様々な状況に迅速に対応できたのは、ASNと地元のマーシャルが、レース前のトレーニングに積極的かつ熱心に参加してくれたおかげです。また、このような情報交換や専門知識の共有は、今後彼らが参加する国内イベントでも役立つことでしょう」