フォーミュラE マセラティがモルタラとギュンターを起用
マセラティMSGレーシングは、FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9のドライバーラインナップとして、エドアルド・モルタラとマキシミリアン・ギュンターを起用することを決定した。
モルタラはマセラティとの関係を強化し、Gen3から同チームで参戦することになった。
モルタラはシーズン7とシーズン8の両方でドライバーズチャンピオンを争い、チームをランキング2位へと導いた。
また、フォーミュラEではチームベンチュリーでこれまでで最高のポイントを獲得している。
2022年は4勝を挙げてランキング3位を獲得しており、一時はランキングリーダーとなっていた。
しかし、シーズン途中での失速もあり、最終戦の韓国GPで優勝したものの、最終的にはストフェル・バンドーンからは離される形となった。
それでも2023年もチャンピオン候補であることに変わりはなく、シリーズで6勝と13回の表彰台を記録していることから、35歳ながら非常に期待されている。
モルタラはインタビューで次のようにコメントした。
「マセラティのドライバーになれて光栄です。シーズン4でフォーミュラEに加入して以来、このチームは私にとってホームのようなものです。勤勉で才能のある人たちと一緒に、シーズン9以降も旅を続けることができて本当に幸せです。過去5シーズンは、私のモータースポーツキャリアの中でも最高のものでした。そして、2023年にGen3で共に歩んでいくことをこれまで以上に楽しみにしています。スイス系イタリア人として、マセラティブランドの代表として国際的なモータースポーツに復帰することは非常に光栄なことです。また、フォーミュラEドライバーとして活躍するマックス（ギュンター）と一緒に仕事をするのも楽しみです。このチームに参加するのは素晴らしいタイミングですし、マックスと私は一緒にチャンピオンシップに挑むことで、より強いチームになると思います」
モルタラと共にマセラティのドライバーを務めるのは、フォーミュラE最年少の優勝者のマキシミリアン・ギュンターだ。
2023年で5年目のシーズンを迎える25歳のギュンターは、既に3勝を挙げており、マセラティMSGレーシングは”フォーミュラEの未来を担うドライバーであり、モータースポーツで最も有望な才能を持つ人物”と評価している。
そんなギュンターは2016年からモルタラと交友があり、2人のドライバーラインナップは協力なものとなると予想される。
新たなチームでの参戦となるギュンターは以下のようにコメントした。
「シーズン9を前に、エド（モルタラ）と一緒にマセラティMSGレーシングファミリーに加わることをとても誇りに思います。彼らは手強い存在で、現在のチームランキング2位という地位にふさわしいと感じます。MSGレーシングとのパートナーシップにより、マセラティブランドのレース活動への復帰に携われることは、私にとって大きな名誉であり、共に強力なチームを作り上げていくことを楽しみにしています。私は2016年に初めてエドに会いましたが、私たちはレースに関して似たような価値観を持っています。私たち二人はとてもディテール志向で、成功のために動いています。常に相互の尊敬に基づき、サーキットの内外で素晴らしい関係を築いてきました。そのため、マセラティは強力なチームになると信じていますし、チームと一緒に最大のパフォーマンスを引き出すために懸命に働くでしょう。このエキサイティングな旅が始まるのが待ちきれないです」
マセラティのチーム代表を務めるジェームス・ロシターもコメントした。
「シーズン9はフォーミュラEにとってエキサイティングな新時代となるでしょう。エドとのこれまでの関係を拡大し、マックスをチームに迎えることをうれしく思います。エドは2017年以来、我々の事業の礎となっており、6年目のシーズンを前に、彼は間違いなくグリッドで最高のドライバーの一人です。そんな彼のパートナーに、類まれな若い才能を持ち、計り知れない将来性とポテンシャルを持つマックスを迎えることができ、とても嬉しく思っています。このコンビで挑むGen3時代は非常に強力となり、我々は最前線で戦えるポジションにつくつもりです」
マセラティコルセの責任者ジョバンニ・トマソ・スグロもコメントした。
「マセラティが参戦するにあたり、マックスとエドをファミリーに迎え、フォーミュラEのエキサイティングで衝撃的な新時代を迎えることができるのは喜ばしいことです。マセラティは、情熱と革新を原動力とするため、またサーキットに戻ってこられたことを誇りに思います。世界で最も象徴的な都市のストリートでレースすることで、企業全体のパフォーマンスを前進させることができるのです。フォーミュラEは、単なるレースシリーズではなく、私たちにとって高効率の電動パワートレインとインテリジェントなソフトウェアの開発を加速させるための新技術をもたらすプラットフォームなのです。そして、イタリアのブランドとして初めて参加することを楽しみにしています」
