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FIAフォーミュラE世界選手権は、モロッコのマラケシュでE-Prixを開催する。

フォーミュラE世界選手権は、第10戦として北アフリカに位置するモロッコ中央部の都市マラケシュで2020年以来のE-Prixを開催する。

マラケシュはモロッコの都市の一つであり、人口は90万人程。
モロッコの中では第4の都市で、歴史の長い街である。
また、旧市街は世界遺産に登録されているため観光客も多く訪れる。
アフリカ大陸の国ではあるが、ヨーロッパから近いこともありモータースポーツ文化が比較的浸透している。
フォーミュラEの他にも数多くのモータースポーツを開催しており、フォーミュラEは今回で5度目の開催となる。
7月の最高気温は35度を超える程の暑さを記録するマラケシュだが、過去にフォーミュラEが開催されたのは2月と過ごしやすい気候であった。
そのため、2020年のレースで好成績を残しているダ・コスタやその他の好成績を残したドライバー達は、今までとは違う課題に新たに取り組む必要がある。
チーム側にとってもかなり厳しい気候でのレースが予想され、エネルギーマネジメントを上手く行うことが他のレースよりも重要になってくる。

現在、チャンピオンシップをリードしているのはバンドーンだが、4位まではポイント差が少なく逆転の可能性もある。
ランキング2位のベルニュは僅か5ポイント差で続いており、モルタラも7ポイントしか離されていない。
そしてランキング4位のエバンスも12ポイント差の僅差であり、5位以下のドライバーを少し引き離してチャンピオン争いを展開している。
今シーズンはチャンピオンシップを争えるドライバーが固定化されてきており、上位争いをするドライバーラインナップがある程度決まっている。
マラケシュの暑さでも上位勢の競争力が維持されるか注目だ。

コース情報

全長：2.971km
ターン：12
レコードタイム：1：20.737 (ルーカス・ディ・グラッシ)

概要

マラケシュのフォーミュラEが帰って来た。
コースは2.9kmと標準的な長さだが、コーナー数は12カ所と少ない。
そのため、オーバーテイクを狙えるコーナーでは比較的長めの直線からブレーキング勝負を挑みやすく、チャンスとなるコーナーも多く存在する。
路面は埃っぽく滑りやすいため、レースウィークの序盤は低いグリップレベルでの走行を強いられる。
特に予選では出走順によるコンディションの違いが出る可能性があり、どの程度の路面グリップがあるかを正確に把握することが重要だ。
レースでもレコードライン外は非常にリスキーであり、バトルの際は有利な位置取りが求められる。
全体的に直角コーナーが多いフォーミュラEらしいコースではあるが、ヨーロッパラウンドとは違った気候と路面への対応が問われる。

ターン

スタート/フィニッシュラインは同じストレート上にあり、1コーナーまでの距離は長くない。
ターン1は左のヘアピンとなっており、インサイドに飛び込むことができればオープニングラップのオーバーテイクも可能だ。
ターン2は加速しながら通過していき、ターン3では左ヘアピンをクリアしていく。
ここも同様にインサイドからのオーバーテイクが狙えるコーナーだ。
短い直線の後、シケインとなるターン4とターン5があり、ここは非常にタイトなエリアとなっている。
ターン6を加速しながら抜けると裏ストレートに入る。
ストレート後のターン7はブレーキング勝負を仕掛けやすいコーナーであるため多くのバトルが予測される。
続くターン8後は緩やかなターン9を通過して、再度タイトなターン10に侵入する。
ここは不意打ちの飛び込みも可能なため、動きを見せるドライバーがいるかもしれない。
ここから再度長いストレートを走り、オーバーテイクポイントのターン11に向かう。
ターン11は過去に多くのオーバーテイクが見られている。
最後は右コーナーであるターン12を通過してコントロールラインに戻ってくる。

7月2日（土）

01:00 - 01:30 プラクティス1
15:30 - 16:00 プラクティス2
17:40 - 19:00 予選
25:00 - 26:00 決勝

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