FIAフォーミュラE世界選手権は、シーズンフィナーレとしてドイツの首都であるベルリンでE-Prixを開催する。

フォーミュラE世界選手権は、ベルリンE-Prixで2021シーズンを終える。
最終戦は第14戦・第15戦として開催されるダブルヘッダーであり、チャンピオンシップポイントを大量に加算することができる。2019/2020シーズンでも最後の戦いがベルリンで行われており、その際は6レースを行う過密スケジュールでの開催であった。

戦いの舞台となるのは、テンペルホーフ国際空港内を走る特徴的なレイアウト。この空港は既に2008年で閉鎖されており、現在は使われていない。今シーズンは土曜日に順走の基本レイアウトでの開催となり、日曜日は逆走レイアウトでの開催となる。

各チームは既に多くのデータを持っているため過去のレースで速さを見せたチームが有利と予想されている。最後の2戦を残した時点で、最大18人のドライバーがドライバーズ選手権タイトルの可能性を残しており、これはフォーミュラEの歴史でも特に厳しい戦いだ。

シーズンを通して勝者は予測不可能であり、競争が激しいものであったことを物語っている。全てのチーム、メーカー、そしてレーサーたちが激しい戦いを繰り広げてきた。10人のドライバーが勝利を手にし、すべてのドライバーがポイントを獲得している。メルセデス・EQのニック・デ・ブリーズがランキングトップに立っており、ヴァージン・レーシングのロビン・フラインスに6ポイントの差をつけている。また、ランキング3位のジャガー・レーシングのサム・バードは、BMWのジェイク・デニスと同ポイントの3位となっており、非常に接近している。ランキング5位には王者アントニオ・フェリックス・ダ・コスタが入り、トップとは15ポイント差だ。後続も11位までは2ポイント差以内で続いており、たった1戦で大きく順位が変わる。

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チームランキングでは、ヴァージン・レーシングがトップに立っており、メルセデス-EQとジャガー・レーシングがそれぞれ7点差、9点差で追いかける。
両ドライバーの成績次第で獲得ポイントが決まるため、ドライバーズランキング以上に逆転の可能性が高い。

コース情報

全長：2.355km
ターン：10
レコードタイム：1:08.350(ミッチ・エバンス)

概要

2021シーズンを締めくくるフィナーレの舞台となる。
昨シーズンもフィナーレの舞台となっており、チームやドライバーにとっては知っているコースである。特徴的なコースでもあり、通常のフォーミュラEで使われる市街地コースはアスファルトであることに対し、このコースの路面はコンクリートで作られている。そのため、タイヤの使い方やグリップの仕方が微妙に違ってくる。各チームはコンクリート路面での走行に適したセッティングを施してくるだろう。

全体的にはオーバーテイクがしやすいコーナーが複数あり、バトルは最後の最後までチャンスがある。テクニカルな1コーナー以降のタイトでツイスティなエリアはオープニングラップでの波乱が起きやすく注意が必要だ。

ターン

順走でのターン紹介となる。
スタートラインから1コーナーまでは少し距離があり、ブレーキング時にインサイドに飛び込むことができればオーバーテイクがしやすいだろう。逆に、インサイドをブロックされた場合はロングコーナーをアウトサイドで回ることとなり非常に難しくなる。
ターン1は毎年勝負をしかけるドライバーがいるため、最も注目すべきコーナーだ。
ターン2とターン3は直角コーナーで非常に狭いエリアだ。ここで隊列がある程度伸びるが、ターン4でもバトルが続いていく。
ターン4を抜けると加速しながらターン5を抜け、長い裏ストレートへやってくる。
ターン6はオーバーテイクポイントであり、コース幅が広く、ストレートエンドでの攻防が激しくなる。
ターン7・ターン8は速度を乗せながらリズミカルに攻略していくコーナーだ。
短いストレートの後のターン9はオーバーテイクポイントだ。
ここはかなりタイトなコーナーであり、インサイドに入って接触するマシンも多く見られる。
最後のターン10もオーバーテイクが可能なコーナーだ。
ターン9からサイドバイサイドで来ることができれば最後のチャンスを狙えるだろう。

8月13日（金）

24:00 - 24:45 プラクティス1

8月14日（土）

15:00 - 15:30 プラクティス2
17:00 - 18:00 予選
21:04 - 22:00 決勝

8月15日（日）

15:00 - 15:30 プラクティス1
16:30 - 17:00 プラクティス2
18:30 - 19:30 予選
22:34 - 23:30 決勝