2019/2020年シーズンではルールが一部変更になることが決まった。
アタックモードの出力変更
「アタックモード」とは今シーズンから新たに導入され、バトルの決め手になっているユニークなシステムである。 今シーズンは通常時の出力が200kw、予選は250kwとなっており、アタックモードはその中間の225kwだ。
来シーズンのアタックモードは現在の225kwから235kwへと出力が引き上げられることとなり、一部ドライバーから出ていた不満を解消することになりそうだ。
出力が増加したことで、積極的にアタックモードを使うドライバー/チームが増える可能性があり、来シーズンのレースは更に順位変動が多くなることが予想される。逆にアタックモードの出力を減らすことを望んだドライバーにとっては少々疑問が残るルール変更かもしれない。
FIA等は今シーズンよりもアタックモードのアクティベーションゾーン設置場所を慎重に選ぶ必要がありそうだ。
フルコースイエロー時のアタックモードが禁止に
今シーズンはフルコースイエロー解除前にアタックモードを起動し、アクティベーション時のタイムロスを減らせていたが、それが来シーズンからは禁止される。これにより運の要素が少し少なくなり、よりドライバーの技量に結果が左右されることになりそうだ。
更に、セーフティカー中とフルコースイエロー時の新ルールも非常に重要な変更となっている。今シーズンはセーフティカーが導入されるなどで低速走行が続くとバッテリー残量が余りやすく、レース終盤のバッテリー管理が必要なくなっていた。
しかし、来シーズンからはセーフティカー/フルコースイエロー時に一定量のエネルギーが差し引かれてしまう。そのため、セーフティカーやフルコースイエローが入ったレースでも、通常のレースと同等のマネジメント能力が問われることになる。
以上のことから来シーズンは全体的にドライバーの総技術が問われることになりそうだ。