フォーミュラE シーズン12のプレシーズン女性テストが終了
フォーミュラE女子テストの第2回がスペイン・バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで行われた。
3時間ずつの2セッションにわたり、14名の才能あふれる女性ドライバーたちが走行を行い、その中でマヒンドラ・レーシングのクロエ・チェンバースが最速タイムを記録した。
今回の女子テストは、前年に初開催された第1回の倍となる走行時間で実施された。
フォーミュラEが掲げる「モータースポーツの多様性促進」という取り組みの一環であり、女性ドライバーと世界屈指のチーム・コンストラクターとの関係構築を目的としている。
チェンバースは両セッションで支配的な走りを見せ、午後のセッションでマヒンドラ・レーシングのマシンを駆り、全体ベストとなる1分22秒767を記録した。
F1アカデミーでの活躍でも知られるチェンバースは、これまでに豊富な戦績を重ねており、今回のテストに向けてマヒンドラと共に入念な準備を進めてきたという。
今週初めの公式テストでは、エドアルド・モルタラが4日間の総合最速タイムをマークしており、マヒンドラ・レーシングにとってはさらなる朗報となった。
昨年の女子テストで最速を記録した日産のアビ・プリングは、今回もチェンバースにわずか0.064秒差で2位につけた。
3位はクプラ・キロのビアンカ・ブスタマンテ、4位にはエンビジョン・レーシングのアリス・パウエルが入った。
パウエルはバッテリーシステムのトラブルにより午後の大部分を走行できなかったものの、上位に食い込む結果を残した。
スーパーフォーミュラでも走る野田樹潤は、ジャガーから出走して9位に入った。
彼女にとっては今回がフォーミュラEマシン初体験であった。
テスト当日は複数のフルタイム参戦ドライバーも現地に残り、各チームのデータ収集をサポートしつつ、参加ドライバーたちに助言を行った。フォーミュラEは、12月6日にサンパウロで開幕する2025/26シーズンに向け、着実に準備を進めている。
















