フォーミュラE 2025 ROUND15 ロンドン E-PRIX 決勝ハイライト
R15 – ロンドン
FIAフォーミュラE世界選手権の最終戦として、イギリスの首都であるロンドンでのレースが開催された。
フォーミュラE第15-16戦の舞台はイギリスのロンドンだ。
2025シーズンの最終戦となり、毎年恒例のフィナーレの地となる。
初開催は2016年だが、一時期開催されない時期があり、その後復活したイベントの一つだ。
また、今年も土曜日と日曜日にレースを行うダブルヘッダーイベントとなる。
例年、ここでチャンピオン争いが決着してきたが、今年はすでにローランドがチャンピオンを決めているため、純粋な勝負となる。
屋内外を利用した個性的なサーキットで行われるロンドンE-Prixは、他のイベントとは一味違うイベントとなる。
スタート地点は完全な屋内エリアであり、天候による影響を受けないことが非常に特徴的だ。
また、一部エリアは勾配がかなりあり、人工的な斜面を通ることになる。
2025シーズンはGen3Evoマシンを導入したシーズンとなる。
最大パワーは350kwと変化はないが、スタート時/予選デュエルステージ/アタックモード使用時は4WDとなり凄まじい加速力を発揮する。
通常時は今まで同様に300kwのRWDで走行する。
予選
予選では、2つのグループで行われるグループ予選で好タイムを出した上位4人がデュエルステージに進み、直接対決勝負が行われる。
グループ予選から熾烈なタイム争いが繰り広げられた。
グループAでは、ローランドやバーナードが走行を行った。
トップタイムはキャシディが記録し、ギュンター、デ・フリース、ティクタムが続いた。
グループBでは、ウェーレインやダ・コスタ等が走行した。
トップタイムはウェーレインが記録し、チャンピオンシップが決まった後でも速さは健在だ。
2番手にはエバンスが入り、ジャガーは2台とも好タイムを記録した。
そこにヒューズとバンドーンのマセラティ勢が続いた。
デュエル予選ファイナルはエバンスとデ・フリースが対決し、0.17秒差でエバンスがポールポジションを獲得した。
2番手にはマヒンドラのデ・フリース。
3番手はポルシェのウェーレイン。
4番手はキロのティクタムとなった。
レーススタート
スタートで先頭をとったのはポールスタートのエバンスだった。
後続は狭いコース幅を目一杯使いバトルが展開された。
屋外に出てスロープを下るセクションに入ったところで、モルタラとギュンターが接触する。
モルタラとウォールに挟まれる形で接触したギュンターは足回りに大きなダメージを負い、その先のコーナーでマシンを止めた。
そこに後続車両がやってきて行き場を失い、数台が立ち往生するアクシデントが発生した。
特に被害を被ったのはマクラーレンの2台で、両車とも最後尾付近まで順位を下げることになった。
中盤のアクション
17周目、トップ集団のデ・フリースとウェーレインがアタックモードを起動して動きを見せる。
そのタイミングでキャシディが2台の前に出て、ジャガーが1-2体制を築く。
キャシディはその次の周にピットインを行い、デ・フリースとウェーレインは元の順位へ戻る。
トップのエバンスはデ・フリースとウェーレインのアタックモード勢からの攻撃を受け、3位へ後退する。
20周目、先にピットインを済ませているドライバーのバトルは、キャシディを先頭にバンドーンが追いかける展開となる。
キャシディはアタックモードを温存してレース後半を迎え、ここからペースを上げ始める。
25周目、ピットアウトしてくるデ・フリースの後ろにキャシディが迫り、次の周にはアタックモードを使用する。
27周目、アタックモードを使用したキャシディはデ・フリースと激しいトップ争いを行う。
28周目、ホームストレートでキャシディがオーバーテイクしトップに躍り出る。
アタックモードの残り時間を使ってリードを築くと、トップを独走し始める。
終盤のバトル
31周目、アタックモードのデニスと、それを抑えようとするティクタムがバトルをするが、ティクタムがブレーキングで減速しきれずに、前を走っていたエバンスに追突してしまう。
これによりエバンスはポイント圏外に脱落してしまう。
追突したティクタムも順位を落とす。
32周目、焦りからか、強引なオーバーテイクを狙ったティクタムはブレーキで止まりきれずウォールにクラッシュしリタイヤとなる。
優勝は、アタックモードを温存して後半に飛び出したジャガーのキャシディ。
2位は、マヒンドラのデ・フリース。
3位は、ポルシェのウェーレインが獲得した。
