フォーミュラE ディ・グラッシがABTローラでシーズン11へ
シーズン3フォーミュラEチャンピオンであるルーカス・ディ・グラッシは、ABTチームとの関係を継続し、ABTローラとしてシーズン11に臨む。
来シーズンからABTはローラカーズとチームを結成し、ヤマハ発動機とともに開発したパワートレインを使用する。
ABTのCEOであるトーマス・ビアマイヤーは次の様に語る。
「ルーカスとともにフォーミュラEの旅を続けられることを嬉しく思います。彼は私たちのチームと選手権全体の素晴らしいアンバサダーであるだけでなく、私たち全員と同じように、成功することを熱望し、やる気満々です。私たちは新しいメーカーと仕事をすることが多くの困難をもたらすことを知っています。そのため、チームの常任メンバーに加えて、ルーカスという最も経験豊富なドライバーを味方につけることがより重要になります」
ローラカーズのモータースポーツ・ディレクターであるマーク・プレストンもコメントした。
「ルーカスは理想的なドライバーです。彼は他のどのドライバーよりも多い131戦のフォーミュラE参戦を記録しており、ドライバーズタイトル獲得と、47回の表彰台を獲得している。ルーカスのような経験、スキルを持つドライバーを得たことは、このシリーズに新規参入するメーカーにとって大きな後押しとなるでしょう。ルーカスは私たちがモータースポーツに復帰する際に理想的なドライバーと言えるでしょう。彼の知識とフィードバックは、すでに貴重なものであることが証明されており、シーズン11で一緒にサーキットを走ることを楽しみにしています」
ディ・グラッシは新たな体制での参戦となるABTローラについて次のようにコメントした。
「ABTは私の家族といえるチームです。そこで自分のキャリアの中で最高の瞬間を経験してきましたし、成功のために毎日懸命に働いている人たちに全幅の信頼を寄せています。だから、新しいチャレンジにも一緒に取り組めることをうれしく思います。フォーミュラEで成功するために何が必要かを知っているチームと、モータースポーツの伝統と技術力に長けたローラ、そして新たにヤマハという有名ブランドによるエキサイティングなプロジェクトになります。これから忙しい数週間が待っています」
ディ・グラッシは6月中旬、英国で行われたローラ・ヤマハのシェイクダウンで、新開発のパワートレインを搭載した新型GEN3 Evoの初走行を披露した。
ABTは2023年初めにCUPRAをパートナーとしてフォーミュラEに復帰し、マヒンドラ・レーシングのパワートレインを搭載していた。
新しい体制では、ABTがレースチームの運営を継続し、メーカーであるローラが専門的なサポートを提供する。
ローラはヤマハとのパートナーシップのもと、パワートレインと関連ソフトウェアの開発に取り組んでいる。
出典:https://www.fiaformulae.com/en/news/504548