フォーミュラE デニスがチャンピオンを獲得
アバランチ・アンドレッティのジェイク・デニスは、地元ファンの前で自身初のフォーミュラEドライバーズ選手権を制覇した。
ダブルヘッダーでの開催となったロンドンE-Prixの土曜日はデニスにとって試練のレースとなり、コース上での激しいバトルや2度の赤旗中断、更にはアタックモードの起動失敗などがあったが、最終的に表彰台に登ってチャンピオンを確定させた。
デニスのライバルであるニック・キャシディは1番グリッドからスタートし、チームメイトのセバスチャン・ブエミは3番手につけた。
ブエミは好スタートで2番手に浮上し、キャシディを援護できるポジションを確保した。
しかし、チームメイトである二人は接触してしまい、キャシディはフロントウイングを破損してチャンピオンシップのチャンスを失い、最終的にはリタイアとなった。
ライバルの不運も重なり、最終戦を待たずにチャンピオンを決めたデニスはインタビューに答えた。
「すごくホッとしている。今日はキャシディがポールポジションで、ブエミが3番手につけていた。レースは非常に難しいものになると思っていたし、実際にレース中に難しさを感じた。キャシディは早い段階でアタックモードを消化したし、ブエミは最高のポジションでサポートを可能だった。でもその後、急に状況が変わった。ライバルにとっては不運なレースだったが、私達は完璧なレースができた」
「我々がチャンピオンシップを取るために手堅く走っていることを知っているライバル達は、たとえ無理だと思っていても、インサイドに飛び込んだり、リスクの高い作戦を取ったりする。中にはクラッシュしてしまうような動きもあったので、私は引くしかなく、オーバーテイクを許さざるを得なかった。あのレースは正直なところ、すべてが私たちに対して攻撃的になっている気がした。その状況を抜け出してチャンピオンを確定させれたことは、自分自身にとってもチームにとっても本当にうれしいことです」
「僕は3年前にチャンピオンシップに参加したばかりで、ルーキーイヤーはチャンピオンに挑戦できる場所で戦えました。でも、今年がこのような年になるとは思ってもみなかったです。チームメンバーはこの1年間、僕に絶対的な決定権を与えてくれた。そして、チャンピオンを獲得することが僕が彼らにできるせめてもの恩返しなんだ」
