フォーミュラE 2023 ROUND12 ポートランド E-PRIX 決勝ハイライト

フォーミュラE 2023 ROUND12 ポートランド E-PRIX 決勝ハイライト

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フォーミュラE 2023シーズンの第12戦であるアメリカ/ポートランドでのレースが開催された。

フォーミュラE世界選手権は、第12戦としてアメリカのポートランドでE-Prixを開催した。
アメリカではこれまでもフォーミュラEを開催してきたが、マイアミ、ロングビーチ、ニューヨークに続き、今回はオレゴン州ポートランドで開催された。
初開催のイベントとなるため、チームとドライバーは忙しい週末を過ごした。
ポートランドはアメリカ合衆国オレゴン州にある都市だ。
オレゴン州最大の都市であり、50万人以上が暮らす地域となっている。
ポートランドは環境に優しい都市であるとされており、全米1位の評価を得ている。
また、全世界でも、アイスランドのレイキャヴィークに次いで第2位とされている
フォーミュラEが開催される6月の平均気温は22℃-11℃となっており、過ごしやすい気候だ。
サ―キットはフォーミュラE特有の市街地サーキットではなく、完全な常設サーキットとなる。
全長は3.19kmと、フォーミュラEの開催コースとしてはやや長めとなるが、圧倒的に直線の区間が長い。
特にホームストレートと裏ストレートの2本の直線は、Gen3マシンのパワーを十分に発揮できるだけの距離がある。

2023シーズンはGen3マシンへと移行し、大幅にマシンパフォーマンスが向上した。
最大パワーの350kwを使用する予選はもちろん、決勝で使用されるパワーも大幅に上がり、Gen2の予選時よりも50kw多い300kwで争われる。
同時にブレーキの回生量も向上したが、Gen2時代と同様のバッテリー容量であるため、より効果的なエネルギーマネジメントが求められる。

予選では、2つのグループで行われるグループ予選で好タイムを出した上位4人がデュエルステージに進み、直接対決勝負が行われる。
グループ予選から熾烈なタイム争いが繰り広げられた。
グループAでは、日産のサッシャ・フェネストラズが唯一の9秒台に入り、予選での速さを見せた。
2番手はDSのベルニュが記録し、3番手には日産のナトが着けた。
これにより上位3人がフランス人ドライバーとなった。
4番手にはマセラティのマキシミリアン・ギュンターが続いた。
グループBではマクラーレンのレネ・ラストがトップタイムを記録する。
2番手にはチャンピオンシップを争うアンドレッティのジェイク・デニスが入る。
3番手はマクラーレンのジェイク・ヒューズとなり、日産パワートレインの4台がトーナメントに進出した。
4番手はポルシェのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタとなった。

トーナメント予選では、ミスの許されないバトルが行われた。
トーナメントセミファイナルでは、日産のチームメイト対決が行われ、フェネストラズが勝利を収めた。
ファイナルではデニス対フェネストラズの対決となった。
両者は最終コーナーまで僅差の争いを繰り広げたが、0.07秒差でデニスがポールポジションを獲得し、貴重な3ポイントを獲得した。
2番手には日産のサッシャ・フェネストラズ。
3番手は日産のノーマン・ナト。
4番手はマクラーレンのレネ・ラストとなった。

レーススタート

レースがスタートし、ターン1ではポールのデニスがトップを維持した。
後続には2台の日産とマクラーレンが続いた。
序盤がトップのバッテリーセーブの影響もあり、集団のペースは非常に控えめなものとなっていたが、中団からポジションを上げてきたキャシディがトップ集団にプレッシャーをかける。
10番手スタートながら3周目に5番手まで浮上したキャシディは、4周目にはトップに立つ。
そのタイミングでアタックモードの一回目を起動し、積極的に序盤の流れを作る。
しかし、メルヒがトラブルによってマシンを停めた影響でセーフティカーが出動し、更にフェネストラズがフロントノーズを破損した影響で修理のためにピットへ戻った。
序盤からアクションが多い展開となる。

中盤のアクション

8周目、セーフティカーが外れたところで上位集団が一気にアタックモードを起動する。
10周目、裏ストレートのアウトサイドへミュラーが飛び出してクラッシュを喫する危ない場面があり、再度セーフティカーが出動する。
スロットルトラブルの様な挙動を見せてクラッシュしたミュラーは、フォーミュラEでは珍しいハイスピードクラッシュをしたものの大事にはならずにマシンを降りた。
18周目、レース再開後は集団での走行が続き、全車が接近した状態でレースは進んだ。

終盤のバトル

25周目、5番手のデニスがライバルとは違うタイミングで最後のアタックモードを使用し追い上げを開始する。
まずはベルニュを裏ストレートで抜かし、次にギュンターをホームストレートで抜かしていった。
ここからはダ・コスタとキャシディとデニスの熾烈な争いが展開される。
28周目、キャシディがダ・コスタをオーバーテイクすると、デニスもダ・コスタを抜いていく。
しかし裏ストレートでダ・コスタが2位を奪い、29周目にキャシディへ仕掛ける。
ここでトップに立ったダ・コスタだったが、ファイナルラップを前にキャシディが再度トップに立つ。
裏ストレートではデニスがアクセルを踏み続けてダ・コスタを抜くと、キャシディの真後ろまで接近した。
しかし、トップには僅かに届かず、優勝はエンビジョンレーシングのニック・キャシディだった。
チャンピオンシップの直接対決を制し、デニスとのポイント差を縮めた。
2位は、アンドレッティのジェイク・デニスが入り、これで5連続表彰台と驚異的な安定感を見せた。
3位は、ポルシェのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタとなった。

フォーミュラEは12戦を終えて、ランキングリーダーのデニスにキャシディが接近した。ウェーレインもなんとかポイントを獲得してチャンスを狙う。
ランキングリーダーはアンドレッティのジェイク・デニス(154ポイント)
ランキング2位はエンビジョンレーシングのニック・キャシディ(153ポイント)
ランキング3位はポルシェのパスカル・ウェーレイン(138ポイント)

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出典:https://www.fiaformulae.com/en/results?season=bc4a0209-f233-46c8-afce-842d1c48358f&race=eb18e302-54a1-4a7d-bb49-e04511b3db17&tab=race

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