フォーミュラE ジャカルタでバードが再びチームメイトに追突
ジャガーTCSレーシングは、ジャカルタE-Prixで今シーズン2度目の同士討ちを発生させてしまった。
ポイント圏内でレースを進めていたジャガーのサム・バードとミッチ・エバンスの両者は、レース終盤に接近して走行を続けていた。
ランキング上位でチャンピオンシップ候補の一人であるエバンスが前を走行していたが、バードが追突する形で接触し、エバンスをスピンさせて最終的にリタイアを余儀なくさせた。
クラッシュは土曜日のレース終盤に発生し、チームは重要なチャンピオンシップポイントを逃すことになった。
バードはこの事故の責任を認め謝罪した。
バードは今年のハイデラバードE-Prixでも同様の同士討ちを発生させており、チームメイトをレースから脱落させたのは2度目となる。
クラッシュ時はレース残り3周のところであり、挽回不可能なレース終盤にミスを犯してしまった。
レースを11番手からスタートしたエバンスは少しずつ順位を上げ、レース終盤は8位を走行していた。
チェッカーまでポジションをキープすれば、8位でチャンピオンシップポイントを獲得できる状況であった。
レース終了後にバードは”コース上での出来事に対して全責任を負う”と語った。
「ミスをしたことをチームに謝りたい。予選もレースも難しかったし、今回はクルマが期待通りのパフォーマンスを発揮できていなかった。今は気持ちを落ち着かせ、次戦は強くなって戻ってきます」
ジャガーのチーム代表であるジェームス・バークレーは次のようにコメントした。
「理想的なレースの終わり方とは言えません。今回のレースではトップグループのペースには遠く及ばず、ほとんどのセッションでマシンを最適な状態に持っていくことが困難でした。2台ともポイント圏内に入ることが今日の目標でしたが、アクシデントが起きる前まではそれを達成できていたので、このような不運な日は辛いものです。我々はチームとして今後更に団結していくつもりです。このレースから多くのことを学び、次のE-Prixに備えることが重要です」
バードはチームメイトとの接触で5秒のタイムペナルティを受け、さらに2点のペナルティポイントを加算された。
これによって過去12カ月でのペナルティポイントが合計7点となった。
ペナルティポイントが1年間に12ポイントに達した場合、ドライバーは1レースの出場禁止処分を受けることになる。