フォーミュラE ケルビン・ファン・デル・リンデが代役出場
ケルビン・ファン・デル・リンデはディルイーヤで行われるFIAフォーミュラE世界選手権にデビューすることになり、メキシコシティで手を負傷したロビン・フラインスの代役を務める。
メキシコシティE-Prixのオープニングラップで、ロビン・フラインスはクラッシュの際に左手を骨折し、同日の夜にメキシコで手術を受けた。
現在は回復に向かっているものの、サウジアラビアで行われるレースでは代役が必要となり、チームはドライバーを探していた。
その中で起用が決まったのは、26歳の南アフリカ人ドライバーであるケルビン・ファン・デル・リンデだ。
ABTチームのボス、トーマス・ビアメイアは次のように語った。
「ケルビンは長年の間ABTファミリーの一員としてさまざまな役割を担ってきた。彼はカムバックプロジェクトの初期から参加しており、当初からリザーブドライバーを務める予定でした。ロビンとは常に連絡を取り合っており、一日も早い回復を願っている。チーム全員が彼を失ってとても寂しく思っていますが、彼が怪我から完全に回復するために必要な時間を与えています。それが私たちの最優先事項です」
「ケルビンがテストなしで世界選手権に出場するのは大変なことですが、彼はモチベーションが高く、ハードワークを経験してきているので、チーム全体がプレッシャーを感じることなく彼をサポートしていくでしょう」
ファン・デル・リンデは参戦決定以来、朝から晩までABTでデータ解析やシミュレーター作業を数え切れないほど行ってきた。
そんなファン・デル・リンデは次のように語った。
「フォーミュラEに参戦することは私の夢の一つです。でも、デビューの状況は今とは違っていてほしかったです。ロビンの怪我についてはとても残念ですし、早く体調が戻ることを願っています。初のレースに向けて、チームの信頼と自身のチャレンジ対して満足しています。ロビンの代役を務められるよう、ベストを尽くします」
ケルビン・ファン・デル・リンデは、2021年と2022年にABTの一員としてDTMに参戦し、タイトル争いも経験している。
2020年にマラケシュで行われたルーキーテストでフォーミュラEに触れ、今シーズンはシミュレーターの準備でABTをサポートしている。