フォーミュラE シーズン9のスポーツレギュレーション発表

フォーミュラE シーズン9のスポーツレギュレーション発表

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フォーミュラEとFIAは、FIA世界モータースポーツ評議会の承認を受け、シーズン9のスポーツレギュレーションの更新を発表した。

周回数レースへ

大きな変更点として、今までの時間制レースから周回数レースへと変更される。
周回数レースへの変更に伴い、セーフティカーやフルコースイエローによるレースの中断は周回数で補われる。

アタックチャージの導入

アタックチャージと呼ばれる新システムは、シーズン9の後半に一部のレースで導入される予定だ。
アタックチャージはこれまでのアタックモードに置き換わるオーバーテイク用のシステムであり、レース展開を大きく左右するものになる。
アタックチャージは600kWのブースターによって30秒間に4kWhの電力を供給できる。
レース中に30秒間のアタックチャージが義務付けられる予定であり、300kWから350kWに増強される。
アタックチャージが実施されないレースでは、既存のアタックモードが維持される。
また、ファンブーストは廃止されることになった。

ルーキードライバーのプラクティス出走

各チームはチャンピオンシップに参加したことのないドライバーを起用して、シーズン中に少なくとも2回のフリー走行セッションをこなさなければならない。
これにより、若手ドライバーにフォーミュラEレースの特性を体験してもらい、チームの進歩に貢献する機会を与える。

フォーミュラEのCEOであるジェイミー・ライグルは次のように述べた。

「スポーツレギュレーションの更新は、ドライバー、チーム、パートナー、ファンにとって、フォーミュラEチャンピオンシップが進化し、プラスの影響を与え続けていることの証しです。スポーツ性の強化、マシン性能の向上、最先端のバッテリー技術、アタックチャージの革新が組み合わさることで、我々のレースはより競争的で楽しいものでしょう。それと同時に、EV開発の未来を示すものになるでしょう。これはフォーミュラEが目指した核心であり、シーズン9で新世代の息吹を見るのを楽しみにしています」

フォーミュラEの共同創設者兼チーフ・チャンピオンシップ・オフィサーのアルベルト・ロンゴもコメントした。

「私たちは、最高のレーシングドライバーとチームが勝利するための完璧な条件を作り出しています。周回数レースに変更することで、チームはより高度なレース戦略を立てることができるようになりました。また、シーズン後半にアタックチャージを導入することで、チームにとってはレース戦略に新たな局面が生まれ、ファンにとっても興味深いものになるでしょう。また、選手権に参加する新しいドライバーがシートに座り、その能力を発揮する機会を提供することで、将来への準備も進めていきます」

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