フォーミュラE 2022 ROUND9 ジャカルタ E-PRIX 決勝ハイライト

フォーミュラE 2022 ROUND9 ジャカルタ E-PRIX 決勝ハイライト

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2022シーズン第9戦が、インドネシアの首都であるジャカルタで行われた。

フォーミュラE世界選手権は、第9戦としてインドネシアのジャカルタでE-Prixを開催した。
初開催となるジャカルタはフォーミュラEの新しい挑戦となり、現地のファンにとっても全く新しい体験となった。

ジャカルタはインドネシアの首都であり、インドネシア最大の都市であることはもちろん、世界でも有数の人口が多い都市である。
ジャカルタの人口は約1000万人を誇り、メガシティとして近年急成長を遂げた。
気候は一年間を通してほとんど変わらず、平均気温は30度を超える。
また、海が近いことで湿度も高止まりしており、年間を通じて80%程度となっている。

予選セッションはグループAとグループBに分かれて11台づつ走行を行い、それぞれのセッションの上位4台がトーナメントに進出する。
グループAにはトーナメント進出が有力視されているバンドーンやベルニュが配属され、日産の2台もこのグループで走行を行った。
各車アタックを行い、今回もバンドーンがトップタイムを記録してトーナメントに進出した。
そこに続いたのはチャンピオンシップライバルでもあるベルニュ、アンドレッティのデニス、そして日産のブエミだ。
日産はブエミが4位へ入ったことでトーナメントへ進出することができ、幻となったベルリンの4位を取り戻した。
トーナメント進出の常連となっていたロッテラーは5位に終わり、連続トーナメント進出が途絶えた。
グループBでは現チャンピオンのデ・フリースや好調のモルタラが走行を行った。
トップタイムを記録したのはテチータのダ・コスタ。
2番手以降はベンチュリーのモルタラ、ポルシェのウェーレイン、ジャガーのエバンスが続き、有力勢がトーナメント進出を達成した。
デ・フリースは僅かに届かず5位となり、決勝は中団からのスタートとなる。
デュエル予選ではバンドーンが初戦でエバンスに敗れ、前回同様に250kwでのマシンコンディションはあまり良くない様子だ。
日産のブエミも初戦でアタックラップが決まらずに敗退し、上位スタートとはならなかった。
ファイナルではテチータの2台がポールを争った。
デュエル予選でのチームメイト対決は完全な一騎打ちとなり、最終的に勝利したのはベルニュとなった。
これによりポールポジションポイントを獲得したベルニュは勢いをそのままに決勝に挑むことになった。。
2位にはテチータのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ。
3位はジャガーのミッチ・エバンス。
4位はベンチュリーのエドアルド・モルタラとなった。

レーススタート

レースがスタートし、ターン1をトップで通過したのはポールのベルニュ、そこに続いたのはダ・コスタで予選通りのポジションとなった。
オープニングラップではマヒンドラのローランドが脱輪によってリタイヤとなる。
その後、残り40分を切ったところで1-2体制だったテチータの2台が同時にタイヤをロックさせてしまい、その隙を突いてエバンスが2位にポジションアップする。
ダ・コスタは3位へ後退し、痛いミスとなった。
その後はしばらく大きな動きはなくレースは進行した。

アタックモード

残り34分頃からアタックモードを起動するドライバーが増え、レースが本格的に動き始める。
上位勢ではトップのベルニュが最初にアタックモードを起動した。
これエバンスも反応して各車1回目のアタックモードを順当に使用していった。
残り28分頃、6番手のバンドーンが1回目のアタックモードを起動して上位勢に迫り始める。
次のラップで上位勢では最初の2回目のアタックモードをダ・コスタが起動する。
モルタラがこれに続きアタックモードを起動していき、アタックモード勢に囲まれたデニスは3台に抜けれて6位へ後退する。
残り14分でエバンスが2回目のアタックモードを起動する。
後続とは一定の距離が空いていたため、ポジションを落とすことなくアクティベーションを行うことができ、トップのベルニュを追いかける。
3位争いも動きがあり、モルタラがダ・コスタを抜かして3位へ上がって来た。

終盤のバトル

残り7分を切ったタイミングで、コース幅の広いターン7でエバンスが仕掛ける。
ベルニュは対応が少し遅れ、エバンスがトップに立つ。
残り1分を切ったところでエバンスとベルニュの差はほとんどなく、ファイナルラップまで全く分からない展開となり、更にモルタラもここに追いつき三つ巴となる。
ファイナルラップはオーバーテイクポイントとなる全てのコーナーで駆け引きがあったが、最終的に順位は変わらずにチェッカーを受けた。
優勝は、終盤でトップに立ったエバンスとなり、最後までポジションを守り切った。
最後の5分からは後続からのプレッシャーに耐えながらの走行となったが、マネジメントをしながら見事に抑え込んだ。
エバンスは今回の優勝でシーズン3勝目を記録した。
ベルニュは惜しくも2位となったが、チャンピオンシップポイントを多く獲得してバンドーンとの差を詰めた。
3位は終盤に上位2台へ仕掛ける速さを見せたモルタラとなった。
9戦を終えたタイミングでチャンピオンシップは上位4名が少し後続を引き離した状態となっており、チャンピオンシップリーダーはバンドーンで変わらずに、ベルニュ、モルタラ、エバンスと続く。

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