エクストリームE サウジアラビアの環境問題と環境保護プロジェクト
エクストリームEの主な目的は、世界中のさまざまな生態系が直面している気候変動の課題を明らかにするとともに、極限状態での電動SUVの性能を披露することだ。
サウジアラビアを含む多くの地域で問題になっている環境問題の一つとして砂漠化がある。
砂漠は、降水量よりも蒸発量の方が多い地域だ。
砂漠の特徴は、非常に厳しい気温環境、水不足、作物の育たない地であることだ。
砂漠化は、気温の上昇や干ばつの頻発・長期化といった気候変動の影響に加えて、森林伐採や過放牧、持続不可能な水利用、農法などの人間の行動が、環境や生産性の低下につながっている。
砂漠化と干ばつだけで、毎年約1,200万ヘクタールの生産的な土地が消滅している。
この影響で今後数十年の間に、水の利用可能量が10〜30％減少すると予測されている。
つまり、全世界の24億人の人々が激しい水不足にさらされる地域で生活することになり、7億人もの人々が避難することになると言われている。
しかし、砂漠自体は単なる荒れ地ではなく、生物学的には豊かな生態系があり、厳しい環境に適応したさまざまな植物や動物が生息している。
サウジアラビアは、「ビジョン2030」の一環として、廃棄物管理の効率化、包括的なリサイクルプロジェクトの確立、あらゆる種類の汚染の削減、砂漠化の防止などの環境保護に積極的に取り組んでいる。
また、水の消費量を減らし、処理水や再生可能な水を利用することで水資源の最適な利用を促進する計画でもある。
ビジョン2030の一環として、太陽光発電と風力発電の自然の可能性を活用することも検討しており、2030年までに9.5ギガワットの再生可能エネルギーを生成するという目標が設定されている。
サウジアラビアは、エネルギー分野における豊富な専門知識を活用して、この分野で大きな飛躍を遂げようとしており、民間企業がこの分野で貢献できるよう、あらゆる提供をしている。
