ROUND7 ベルリン E-PRIX 決勝ハイライト
フォーミュラE 2019/2020シーズン第7戦がドイツのベルリンで行われた。
舞台となるドイツ、ベルリンのテンペルホーフ空港は通常の市街地コースではなく、旧空港に特設コースを設計している。
路面はアスファルトではなくコンクリート。
ロングコーナーが多く、自由なライン取りが特徴だ。
今シーズンのベルリンは3回のダブルヘッダーを行い、計6レースが開催された。
それに伴い3種類のコースレイアウトを使用した。
第6-7戦は逆走レイアウト、第8-9戦は純正レイアウト、最終の10-11戦は純正レイアウトの裏セクションが新規レイアウトのコースがそれぞれ使用される。
予選では、前戦に続きランキングリーダーのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが後続に0.4秒差の大差を付けてポールポジションを獲得した。
2番手には日産のセバスチャン・ブエミ。
3番手には久々の登場となるマヒンドラのアレックス・リン。
4番手はメルセデスのニック・デ・ブリーズ。
5番手はヴァージンレーシングのロビン・フラインス。
6番手はアウディのルーカス・ディ・グラッシとなった。
絶好調のダ・コスタ
予選で連続ポールポジションを獲得したダ・コスタは決勝でも速さを見せた。
オープニングラップをトップで終え、2番手のブエミと一定の距離を空けてハイペースで走行を続けた。
上位勢で動きがあったのは3番手スタートのリンだ。
オープニングラップからデ・ブリーズと激しいバトルを展開する。
デ・ブリーズに先行を許した後は後続に次々とパスされてしまい7番手まで落ちてしまう。
メルセデスがストップ
レース残り時間が25分頃のタイミングで5番手を走行していたメルセデスのデ・ブリーズが1コーナーでロック。
そのままスローダウンしコース脇にマシンを止めてしまいリタイヤとなった。
マシンから降りたデ・ブリーズが自らマシンを押す映像が記録された。
しかしもう一台のメルセデスマシンは上位に上がって来た。
バンドーンは13番手スタートと非常に難しい状況の中で気が付けば5位付近まで浮上していた。
第6戦でも驚異的な追い上げを見せており、予選でのポジションが高ければ上位争いは間違いなかっただろう。
接戦の表彰台争い
レース終盤は、トップのダ・コスタがほぼ優勝を確信。
2番手のブエミも前後と距離があったため、3番手のディ・グラッシからのバトルが熱かった。
6番手のバードまで計4台の争いだ。
混戦をなんとか抑え込み、ディ・グラッシが表彰台を獲得した。
以下、フラインス、バンドーン、バードと続いた。
逆走レイアウトが終了
次戦からは通常のベルリンE-Prixで使用されてきた純正レイアウトでのレースとなる。
逆走レイアウトはダ・コスタの一人勝ちとなり絶好調だ。
この段階でチャンピオンにむけて大きくリードを広げることとなった。
