
フォーミュラE ドルゴヴィッチがアンドレッティに加入
アンドレッティは、2025/26年ABB FIAフォーミュラE世界選手権(シーズン12)に向けて、フェリペ・ドルゴヴィッチの加入を正式に発表した。
2022年のFIA F2チャンピオンであるドルゴヴィッチは、シーズン9ドライバーズチャンピオンのジェイク・デニスとコンビを組み、GEN3 Evo最終シーズンでアンドレッティのドライバーラインアップを完成させた。
ブラジル出身の25歳は、フォーミュラおよびスポーツカーの両カテゴリーで国際的な経験を積み上げてきた実力派。
特に2022年のFIA F2では、5勝・11回の表彰台を記録し、ランキング2位に101ポイント差をつけてタイトルを獲得するシーズンを送った。
ドルゴヴィッチは次のようにコメントしている。
「アンドレッティ・フォーミュラEに加入できることを発表できて本当に嬉しいです。F2チャンピオンを獲得して以来、チームとはずっと連絡を取り合ってきたので、こうしてついに一緒に戦える機会を得られたことが感慨深いです。長い間レースから離れていたので、再びコースに戻れることにとてもモチベーションを感じています。リザーブではなく、全セッションで戦えるのは本当に特別なことです」
「アンドレッティ・グローバルの全員に、私の可能性を信じ、支えてくれたことを心から感謝します。特にロジャー(グリフィス)には、声をかけてくれてこの機会を実現してくれたことにお礼を言いたいです。私は集中し、やる気に満ちており、この新しい章が素晴らしいものになると確信しています」
ドルゴヴィッチは2022年からアストンマーティンF1チームのリザーブドライバーを務め、複数のFP1セッションに出走。
さらにル・マン24時間レースやIMSAでのキャデラック・レーシング参戦を通じて耐久レースの経験も積んだ。
2023年のベルリン・ルーキーテストでは最速タイムを記録し、2025年のハンコック・ベルリンE-Prixではデビュー戦でポイントを獲得している。
今回の加入により、ドルゴヴィッチはアンドレッティ・フォーミュラEチーム史上初のブラジル人ドライバーとなる。
これまでフォーミュラEシリーズでは、初代王者ネルソン・ピケJr.をはじめ、ブルーノ・セナ、フェリペ・マッサ、そしてシーズン3王者のルーカス・ディ・グラッシなど、多くのブラジル人ドライバーが活躍してきた。
アンドレッティはフォーミュラE初年度の2014/15シーズンから参戦する唯一のアメリカチームであり、これまでに11勝・39回の表彰台・14回のポールポジション・446周のリードラップ・1,369ポイントを記録。
特に新チームメイトのデニスはシーズン9でドライバーズチャンピオンを獲得し、チームを独立系勢力の中でも屈指の存在へと押し上げた。
シーズン12の開幕戦は、12月6日にサンパウロで開催される。
ドルゴヴィッチにとっては、10年以上ぶりとなる母国ブラジルでのレース出走となる見込みだ。
出典:https://www.fiaformulae.com/en/news/759653/felipe-drugovich-joins-andretti