
フォーミュラE パフェットがCUPRA KIROのレーシングディレクターに
CUPRA KIROは、ゲイリー・パフェット氏をレーシングディレクターに迎え入れることを発表した。
パフェット氏は25年以上にわたるモータースポーツ経験を有し、2024/25シーズンからフォーミュラEに参戦したCUPRA KIROに豊富な知見をもたらす。
同チームは初年度から表彰台、ポールポジション、さらにジャカルタE-Prixで初優勝を達成するなど、大きな成果を挙げた。
元プロレーシングドライバーのパフェット氏は、DTMで2005年と2018年にシリーズ王者を獲得。
2005年から2014年まではマクラーレンのF1テストドライバーを務め、2018/19シーズンにはHWA RacelabからフォーミュラEに参戦した。
現役引退後の2019年にはメルセデスEQにスポーティング&テクニカルアドバイザーとして加入。
その後チームマネージャーに就任し、フォーミュラEにおけるドライバーズおよびチームズ選手権連覇に大きく貢献した。
チームがマクラーレンへ移行してからも役職を継続し、スポーティングディレクターも兼任していた。
パフェット氏は次のように抱負を語った。
「この重要な時期にCUPRA KIROへ加わることができ、大変うれしく思います。チームから声をかけていただいたとき、すぐに彼らが野心的で未来志向のプロジェクトを進めていることが分かりました。これまでのキャリアで多くの成功を経験してきましたが、この選手権がいかに競争的でダイナミックで、そして厳しいものかも理解しています。そのため、適切なカルチャー、プロセス、細部へのこだわりを基盤から築くことが重要です。ラッセル氏やアレックス氏、ドライバー陣、そしてチーム全体と密に連携し、CUPRA KIROの次なる発展を支えるとともに、上位争いを継続できる体制を整えていきたいと思います」
パフェット氏は、COO(最高執行責任者)ラッセル・オハガン氏の下で、チーム運営の強化を担う。
今回の就任は、2026年末に導入される第4世代フォーミュラEに向けた組織体制強化の一環でもあり、リーダーシップチームの拡充に向けた第一歩となる。
オハガン氏は次のようにコメントしている。
「ゲイリーを迎えることは、CUPRA KIROが組織として成長し成熟していくうえで大きな一歩です。我々は初年度から高い目標を掲げ、高パフォーマンスのカルチャーを築きながら、フォーミュラEで一貫して戦える基盤を整えることを目指してきました。ゲイリーのスキルは唯一無二で、ドライバーとしても運営者としても最高峰で勝利を収めてきた人物です。彼は世界選手権タイトルを獲得するために必要な要素を熟知しています。彼をチームに迎え入れることを大変うれしく思いますし、その専門性によって我々はさらに強固な体制となり、2025/26シーズンに向けて次のステップへ進めると確信しています」
出典:https://www.fiaformulae.com/en/news/756358