
フォーミュラE 2025 ROUND12 ジャカルタ E-PRIX 決勝ハイライト
R12 – ジャカルタ
フォーミュラE 2025シーズンの第12戦であるインドネシア/ジャカルタでのレースが開催された。
フォーミュラE世界選手権は、シーズンの第12戦としてジャカルタE-Prixを開催した。
ジャカルタはインドネシアの首都であり、インドネシア最大の都市であることはもちろん、世界でも有数の人口が多い都市である。
ジャカルタの人口は約1000万人を誇り、メガシティとして近年急成長を遂げた。
気候は一年間を通してほとんど変わらず、平均気温は30度を超える。
また、海が近いことで湿度も高止まりしており、年間を通じて80%程度となっている。
2025シーズンはGen3Evoマシンを導入したシーズンとなる。
最大パワーは350kwと変化はないが、スタート時/予選デュエルステージ/アタックモード使用時は4WDとなり凄まじい加速力を発揮する。
通常時は今まで同様に300kwのRWDで走行する。
予選
予選では、最初に行われるグループステージで好タイムを出した上位4人がデュエルステージに進み、350kW&四輪駆動での直接対決勝負が行われる。
グループAでは、ローランド、ダ・コスタ等が走行した。
トップタイムを記録したのはベルニュだった。
後続を0.4秒も引き離す圧倒的なタイムを記録した。
そこにデニス、モルタラ、キャシディが続いた。
グループBでは、ウェーレイン、バーナード等が走行した。
トップタイムはバーナードが記録したが、同タイムをデ・フリースも記録した。
そこにブエミとティクタムが続いた。
デュエルステージファイナルではデニスとバーナードが直接対決を行った。
中盤までは同タイムだったバーナードだが、ヘアピンの侵入でリアをスライドさせてしまい大幅に遅れたことで勝負は決した。
ポールポジションはデニスが獲得した。
2番手にはバーナード。
3番手はデ・フリース。
4番手はキャシディとなった。
レーススタート
レースがスタートし、ポールポジションのデニスがトップをキープしてオープニングラップを終える。
2番手にはバーナードを抜いてデ・フリースが浮上した。
4周目、中団のベルニュがブレーキングで止まりきれずに追突してしまいフロントを損傷させ緊急ピットとなる。
7周目、チームメイトのギュンターも、ローランドとのバトル中にリアタイヤをスライドさせてウォールにヒットし、ピットへ入る。
中盤のアクション
18周目、各車が一回目のアタックモードを起動し始め、レースが大きく動き始める。
トップ勢のバーナードがアタックモードを起動するが、レコードライン外は埃が多く、スライドさせながらコースへ復帰する。
22周目、トップのデニスにアタックモードのデ・フリースが襲いかかる。
インサイドをブロックしてなんとか順位を守るデニスだったが、デ・フリースはアタックを緩めない。
23周目、デ・フリースは残り20秒のアタックモードを活用してホームストレートでデニスをパスする。
しかし、抜き切る前にデ・フリースがデニスのラインへ唐突に進路を変え、両者は接触する。
デニスはこの接触によってフロントウィングを破損してしまう。
接触の瞬間は、デ・フリースのピットクルーも呆れ顔を見せた。
このアクシデントのペナルティーによってデ・フリースは勝負権を失うことになった。
終盤のバトル
27周目、10番手付近ではチャンピオンシップを争うローランドとウェーレインの2台がバトルを展開していた。
接触も発生するバトルとなったが、ウェーレインは逆にバーナードに抜かれてポジションを落としてしまう。
30周目、トップ勢のモルタラが最後のアタックモードを起動し3位でコースへ復帰したところで、ヒューズがトラブルでマシンをストップさせる。
32周目、今度はチームメイトのバンドーンがウォールにクラッシュしてフルコースイエローとなった。
この一連のコーションによって、トップのティクタムが後続からのアタックモードを回避することに成功してレースが再開される。
2位のモルタラがファイナルラップまでプレッシャーを与え続けたが、順位は変わることなくチェッカーを受けていった。
優勝は、レース終盤のコーションを味方につけたキロのティクタム。
2位は、マヒンドラのモルタラ。
3位は、アンドレッティのミュラー。
4位は、ポルシェのダ・コスタとなった。
フォーミュラEは12戦を終えて、依然としてローランドが圧倒的なリードを築いている。
ランキング1位は日産のオリバー・ローランド(172ポイント)
ランキング2位はポルシェのパスカル・ウェーレイン(103ポイント)
ランキング3位はポルシェのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(100ポイント)