エクストリームH パイオニア25の最終テストを完了

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エクストリームHは、フランスの南部に位置するフォンジョンクースで、新型水素動力レースカー「パイオニア25」の最終テストを完了した。

このテストセッションでは、パフォーマンスの微調整、技術的コンポーネントのテスト、車両の最新タイヤ開発の評価に焦点を当てた。
これらの改良は、シリーズ独自の過酷なレース環境に対応するための重要な強化措置となる。
元エクストリームEチャンピオンで、ヴェローチェ・レーシングのドライバーであるモリー・テイラーが、パイオニア25のハンドルを握った。
車両の進化についてテイラーは次のように述べた。

「本当にクールでした。この車は従来よりもポテンシャルを伸ばす余地があります。サスペンションにはさらに多くの可能性があり、特に過酷な条件下では、より頼りになる感覚があります。エクストリームEの車よりもはるかに多くの負荷に耐えられます。初めて乗った時の体験は全く異なり、車の中央に座った瞬間、すぐに馴染んだことに驚きました。マシンを起動させた時、排気口から蒸気が噴き出すのを見て本当に興味深かったです。自分が非常に異なるものを運転していることを実感させられます」

「このプロジェクトを実現するために費やされた開発と努力を見るのは本当にクールでした。これは非常に野心的なプロジェクトで、車をようやくテストでき、その可能性を実感できるのは本当に興奮するものです」m191_crop169014_1024x576_proportional_1749198386FE41

パイオニア25は、水素動力レース技術の頂点を象徴するモデルだ。
最先端の水素燃料電池を搭載し、グリーン水素ガスを動力源とするこの車両は、排出物として水蒸気のみを放出する。
この水蒸気は、車両の洗浄など現場での重要な用途に再利用可能だ。
車両の最大出力400kW(550馬力)
2,200kgに幅2.4mの大型なボディーでありながら、0-100km/h加速は4.5秒と速く、最大130%の勾配を登る能力を有し、過酷な地形を攻略可能だ。

ケビン・ハンセンも2回目のテストを実施し、コメントした。

「パイオニア25はエクストリームEカーから本当に良い進化を遂げています。より頑丈で、本物のレースカーです。私たちは進歩を遂げており、さまざまなことを試しながら、車を最高の状態に近づけています。以前の車よりもずっと良い感じです。レースが始まり、最高性能を最適化できるようになれば、最終製品からさらに何を引き出せるか、本当に興味深いでしょう。すべての車が並んでスタートするのを楽しみにしています」

テストプログラムを率いたのは、エクストリームHの技術ディレクターであるマーク・グレインは次のように語った。

「新しい車両をテストする機会はすべて価値あるものですが、今回のテストは特にそうでした。ここでテストしたタイヤは、前回のテストから性能面で大きな進歩を遂げており、ドライバーからの評価も非常に高いです。また、水素燃料電池の耐久テストや微調整を行い、今年後半のレースに備えています。ワールドカップで目指すレース形態についてより理解を深めたため、それらの条件をシミュレートし、車両をそのフォーマットに合わせて微調整してきました。モリーとケビンが加わってくれたことは素晴らしいことです。エクストリームEと前回の車両での豊富な経験、そして彼らが関わってきた多様なレース形式が見事に融合しています。彼らがエクストリームH車両を体験し、私たちの開発プロセスをさらに進めてくれたことに本当に感謝しています」m192_crop169014_1024x576_proportional_1749200645C688

出典:https://www.fiaextremeh.com/news/1360_Its-a-proper-race-car-Extreme-H-Completes-Final-Test

 

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