フォーミュラE 2025 ROUND9 東京 E-PRIX 決勝ハイライト

フォーミュラE 2025 ROUND9 東京 E-PRIX 決勝ハイライト

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R9-東京

フォーミュラE 2025シーズンの第8-9戦である日本/東京でのレースが開催された。
東京のお台場で、昨年に引き続きフォーミュラEイベントが行われた。
今年は土曜日と日曜日にレースを行うダブルヘッダーでの開催となり、規模が拡大した。
5月の開催となり、前回の開催時よりも高い気温でレースが行われた。
前日のウェットレースとは違いドライコンディションでのレースとなった日曜日は、最後まで激しいバトルが展開された。

2025シーズンはGen3Evoマシンを導入したシーズンとなる。
最大パワーは350kwと変化はないが、スタート時/予選デュエルステージ/アタックモード使用時は4WDとなり凄まじい加速力を発揮する。
通常時は今まで同様に300kwのRWDで走行する。

予選

予選では、最初に行われるグループステージで好タイムを出した上位4人がデュエルステージに進み、350kW&四輪駆動での直接対決勝負が行われる。
グループAでは、ローランド、バーナード、バンドーンの前日表彰台を獲得したドライバー等が走行した。
トップタイムを記録したのはローラ・ヤマハのディ・グラッシだった。
母国イベントでまさかのトップタイムに会場は盛り上がった。
2番手と3番手タイムは日産のナトとローランドが記録し、トップ3が日本パワートレインとなった。
4番手にはDSのベルニュが入った。
グループBでは、ウェーレイン、ダ・コスタ等が走行した。
トップタイムはウェーレインが記録した。
2番手と3番手以には僅差で、モルタラとティクタムが続いた。
最後の一枠には同タイムでダ・コスタが入った。
デュエル予選では白熱のバトルが展開された。
デュエルステージファイナルでは、ローランド対ティクタムがタイムアタック勝負を行った。
コース中盤まではティクタムがリードを広げ、ポールポジションの可能性が高まったが、後半セクションのコーナー立ち上がりでアウトサイドのウォールまでマシンが膨らんでしまいヒット。
この接触によってマシンは損傷し、ポールポジションは日産のローランドが獲得した。
ローランドは前日に引き続きポールからのスタートとなった。
2番手にはキロのティクタム。
3番手はポルシェのウェーレイン。
4番手はDSのベルニュとなった。

レーススタート

スタートで先頭をとったのはポールポジションのローランドだった。
ティクタムも2番手をキープして大きなトラブルはなくオープニングラップを完了した。
7周目、上位勢がアタックモードを起動してペースが上がる。
このタイミングでトップのローランド以外の上位勢は全員がアタックモードを起動している状態となる。
8周目、アタックモードを使用中のティクタムがローランドを抜いてトップに立つと、後続もローランドをパスしていく。
12周目、フルコースイエローが提示され、一時レースは止まる。
このフルコースイエローのタイミングでダ・コスタが追突をしてしまい、フロントを破損してりタイヤとなる。

中盤のアクション

16周目、トップのティクタムをウェーレインが抜き、ラップリーダーが変わる。
このタイミングで両者はほぼ同量のバッテリー残量を記録しているため、トップのバッテリー消耗は他サーキットよりも厳しくないことが推測される。
20周目、デニスがアタックモードでローランドを抜き5位へ浮上する。
22周目、今度はローランドがアタックモードを駆使し、デニスを抜く。
23周目、トップ3台がまとめてアタックモードを起動したことで、ローランドが2位へジャンプアップしウェーレインとのバトルを展開する。
ウェーレインの2回目のアタックモードの時間は4分間であり、対するローランドのアタックモードは4分40秒程残っており、ウェーレインのアタックモードが終わった後に勝負を仕掛けるチャンスが生まれた。

終盤のバトル

26周目、ウェーレインのアタックモードが切れた後の40秒間のチャンスを狙ってローランドがオーバーテイクを行う。
コーナーの立ち上がりからブロックラインを通るウェーレインに対して、アウトサイドのウォール際をフルアクセルで駆け抜けたローランドは、軽く接触しながらもオーバーテイクを成功させる。
28周目、ティクタムを抜いて3番手にバーナードが浮上してきた。
その直後、ウェーレインがシケインのブレーキングでローランドに並びかける。
ここでは引いたものの、ウェーレインはその後もオーバーテイクポイントで隙を伺い何度もアタックを仕掛けた。
29周目、上位勢のバトルは激しさを増し、接触が多発する程のヒートアップを見せる。
その中でバーナードがモルタラに追突され、タイヤがバーストしてウォールにクラッシュしてしまう。
このアクシデントでセーフティカーが入り、ファイナルラップにレースが再開された。
バッテリーに余裕ができたローランドは持ち前の速さを見せてファイナルラップを脱げきり、日本でポールトゥウィンを達成した。
2位は、激しい優勝争いを演じたポルシェのウェーレイン。
3位は、序盤のレースを引っ張ったキロのティクタムとなった。

フォーミュラEは9戦を終えて、ローランドが圧倒的なリードを築いている。
ランキング1位は日産のオリバー・ローランド(161ポイント)
ランキング2位はポルシェのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(84ポイント)
ランキング3位はポルシェのパスカル・ウェーレイン(73ポイント)

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