フォーミュラE 2025 ROUND3 ジェッダE-PRIX 決勝ハイライト

フォーミュラE 2025 ROUND3 ジェッダE-PRIX 決勝ハイライト

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R3-ジェッダ

フォーミュラEの2025シーズン第3戦が、サウジアラビア/ジェッダで行われた。
これまでは、サウジアラビアのディルイーヤでレースを行ってきたが、今年は開催地を変えてジェッダで行われることになった。
ジェッダは人口340万人を誇るサウジアラビアの都市だ。
近年はモータースポーツを多く開催しているサウジアラビアだが、フォーミュラEも例に漏れず、既に複数回の開催実績がある。
開催地がジェッダに移ってもフォーミュラEの人気は継続していく。
2月はサウジアラビアとしては過ごしやすい時期となり、一日の平均気温は20℃~29℃程度となる。

2025シーズンはGen3Evoマシンを導入したシーズンとなる。
最大パワーは350kwと変化はないが、スタート時/予選デュエルステージ/アタックモード使用時は4WDとなり凄まじい加速力を発揮する。
通常時は今まで同様に300kwのRWDで走行する。

予選

予選では、最初に行われるグループステージで好タイムを出した上位4人がデュエルステージに進み、350kW&四輪駆動での直接対決勝負が行われる。
グループAでは、キャシディ、エバンス、ダ・コスタ等が走行を行った。
トップタイムはマクラーレンのバーナードが記録し、新人として印象的な速さを見せた。
そこにギュンター、デ・フリース、エバンスが続いた。
トーナメント進出ができる4番手にはモルタラが入った。
グループBでは、ウェーレイン、ベルニュ、ローランド等が走行した。
トップタイムはローランドが記録し、全体タイムでも2番手に大きな差を付けるトップタイムを記録した。
そこにヒューズ、ウェーレイン、ティクタムが続いた。
デュエル予選の決勝では、ウェーレイン対ギュンターの対決になり、ギュンターが0.2秒差でウェーレインを退けた。
ポールポジションはDSのギュンターが獲得。
2番手にはポルシェのウェーレイン。
3番手は日産のローランド。
4番手はマクラーレンのバーナードとなった。

レーススタート

レースがスタートし、ポールポジションのギュンターはトップを守ってターン1を通過する。
2番手スタートのウェーレインは慎重な立ち上がりを見せ、ローランドが2番手に浮上してくる。
バーナードもそこに続き、ウェーレインは4番手に下がった。
また、ウェーレインの後方にいたキャシディはウェーレインに追突してタイミングでデ・フリースに抜かれ、その後デ・フリースに追突してフロントウィングを破損する。
更に、後続ではミュラーがブレーキングでダ・コスタと接触して大きなダメージを負ってリタイヤとなる。

中盤のアクション

11周目、トップのギュンターがローランドを前に出し、ラップリーダーがローランドとなる。
16周目、今回から導入されたピットブーストを各チームが使用し、トップのローランドもピットイン。
ピットアウト後はヒューズの前に出ていき、そのまま後続を引き離しにかかる。
20周目、2番手を走っていたヒューズのペースが上がらず、デ・フリースが遂にオーバーテイクを行って順位を上げる。
22周目、ギュンターも一気にヒューズを抜いて3位へ浮上する。

終盤のバトル

26周目、2位のデ・フリースと3位のギュンターは同時にアタックモードを起動してバトルを展開していたが、ギュンターがブレーキングを限界まで遅らせて2位へ浮上する。
30周目、驚異的なペースでトップを追いかけるギュンターが、遂にローランドの真後ろまで接近する。
ファイナルラップでも両者のバトルは続き、更に3位にはバーナードが迫る展開となる。
そして最後のシケイン前でローランドのバッテリーが一時0%となり、ギュンターがオーバーテイクを成功させ、ホームストレートに戻ってきた。
優勝は、最終シケインで首位を奪還したDSのギュンターとなった。
2位は、先行逃げ切りを狙って日産のローランド。
3位は、驚異的な順応性を見せたマクラーレンのバーナードとなった。

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