フォーミュラE ローランドがメキシコシティでの勝利を振り返る

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オリバー・ローランドは、レース終盤のセーフティカーによる予測不能なレース展開に対応し、メキシコシティE-Prixで優勝した。

ローランドはレース序盤を上位集団で進め、トップ勢の中でチャンスを待っていた。
ライバルのアタックモードのタイミングもあり、一時はポジションを落としていたが、レース後半で4位まで挽回して第2グループのトップに立つ。
その時点ではトップからは4秒近く離されており、6分間のアタックモードと残り8周という状況では、この差を埋めてオーバーテイクをするのは難しいかもしれなかった。
しかし残り8周となったとき、ベックマンが立ち往生したことによるイエローフラッグが提示され、セーフティカーが出動した。
ローランドのアタックモードは数分間無駄となったものの、トップとの差を縮めるには役立った。
ローランドはレース後のインタビューで以下のようにコメントした。

「最初はセーフティカーのタイミングが悪かったと思いました。しかし幸いなことに、セーフティカーランが終了しても、1分ほどのアタックモードを残すことができました。残り時間的に、オーバーテイクをするときは一回で決めきらなければならないことはわかっていました。レース再開後は楽しかったですし、同時にストレスもありました」

「今回のパフォーマンスを考えると、前戦のサンパウロでもペナルティがなければ十分に優勝を狙えたかもしれないですが、サンパウロでの不運は今日の幸運で帳消しになったようなものですね」Rowland

アタックモードでのレース再開は絶好のチャンスだったが、1分程のアタックモードでは失敗は許されなかった。
勝負はストレート、第1コーナーの立ち上がりと第2コーナーへの進入、そしてスタジアムセクションに向かうタイトなシケインと少ない。
再スタートでローランドがラインを通過してから、そのアドバンテージを活かしてライバルを抜き去るまでにかかった時間は約45秒。
ターン1ではデニス、ターン2ではウェーレインをすり抜け、スタジアム手前の右コーナーではダ・コスタをインサイドから抜き去った。
ローランドのタイミングと判断は完璧だった。
そして、ローランドがトップに立ってからわずか10秒後、エバンスのジャガーが立ち往生したため再びセーフティカーが導入された。

ローランドは1回目にATTACK MODEを2分しか使わなかったが、これは終盤に攻勢に転じるためでもあった。
もし彼が他の戦略を取っていたら、このチャンスは実現しなかっただろう。
開幕戦のサンパウロでは、パワー違反によるドライブスルーペナルティで優勝争いに加われなかった不運もあったが、第二戦でしっかりとチャンピオン候補として存在感を出して優勝を果たした。

出典:https://www.fiaformulae.com/en/news/516841

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