フォーミュラE 2025 ROUND2 メキシコシティ E-PRIX 決勝ハイライト

フォーミュラE 2025 ROUND2 メキシコシティ E-PRIX 決勝ハイライト

LINEで送る
Pocket

R2-メキシコシティ

フォーミュラEの2025シーズン第2戦が、メキシコのメキシコシティで行われた。
2025シーズンで9回目の開催となるメキシコシティ。
歴史あるアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスサーキットを使ったフォーミュラE専用レイアウトは、2020年と同様のレイアウトで開催される。
ストレート区間が長く、ヘビーブレーキングポイントが多いため、オーバーテイクを狙うドライバーが散見されるだろう。
また、バッテリーの消耗が激しいことで知られており、エネルギーマネジメントが重要となってくる状況だ。
メキシコシティは、1年間を通して気温の変化が少なく過ごしやすい地域である。
一方で観客の熱狂度合いは最高レベルであり、多くの観客動員を記録しているイベントだ。

2025シーズンはGen3Evoマシンを導入したシーズンとなる。
最大パワーは350kwと変化はないが、スタート時/予選デュエルステージ/アタックモード使用時は4WDとなり凄まじい加速力を発揮する。
通常時は今まで同様に300kwのRWDで走行する。

予選

予選では、最初に行われるグループステージで好タイムを出した上位4人がデュエルステージに進み、350kW&四輪駆動での直接対決勝負が行われる。
グループAでは、ウェーレイン、エバンス、ローランド等が走行を行った。
ウェーレインはメキシコシティで好成績を残しており、優勝候補の一人だ。
トップタイムはウェーレインが記録し、例年通りの速さを見せた。
そこにローランドとエバンスが続き、チャンピオン候補ドライバーがトップ3を占めた。
トーナメント進出ができる4番手にはモルタラが入った。
グループBでは、キャシディ、ベルニュ、ダ・コスタ等が走行した。
トップタイムはギュンターが記録し、デニス、ダ・コスタ、ベルニュが続き、実績あるドライバーが上位に入った。
デュエル予選の決勝では、ウェーレイン対ダ・コスタのポルシェ対決になり、例年通りポルシェが高い競争力を発揮した。
チームメイト対決はウェーレインが僅差で制し、メキシコシティでのポールポジションを獲得した。
2番手にはチームメイトのダ・コスタ。
3番手はDSのベルニュ。
4番手は日産のローランドとなった。

レーススタート

レースがスタートし、フロントロウのポルシェ2台が1-2体制を維持したままターン1を通過する。
後続も大きな順位変動はなく、Gen3evoによる四輪駆動モードはスタートで安定したトラクションを発揮した。
スタジアムセクションでは後方のティクタムが接触によってスピンを喫した場面があったものの、全体的には落ち着いた展開でレースは進行した。

中盤のアクション

16周目、アタックモードをした動きが活発になり、上位勢でも順位変動が激しくなる。
18周目、ダ・コスタがアタックモードを使用しながら4位から2位へ浮上し、トップのデニスに迫る。
19周目、ターン1の立ち上がりでトラクションを逃がしたデニスをオーバーテイクし、ダ・コスタがラップリーダーに浮上する。
20周目と21周目に、デニスとウェーレインがアタックモードを起動し、続く22周目にダ・コスタもアタックモードを起動した。
これによってトップ3台がアタックモードを使用した状態となりハイスピードバトルを展開する。
23周目、デニスとダ・コスタはアタックモードを使用したバトルを展開していたが、スタジアムセクションに入る前のブレーキングでダ・コスタがインサイドに飛び込んでオーバーテイクを成功させる。
また、この時点でトップ4台が全てポルシェパワートレインとなった。
28周目、スタジアムセクション前の右コーナーでベックマンがライバルと接触しリタイヤとなり、このアクシデントでセーフティカーが出動した。

終盤のバトル

31周目、レースが再開されると、既にアタックモードを起動していたローランドがデニスを抜いて3位へ浮上する。
続くヘアピンではインサイドへ飛び込んでウェーレインをオーバーテイクする。
勢いをそのままに、トップのダ・コスタに急接近し、スタジアムセクション前の右コーナーでオーバーテイクを完了させた。
これで3台を一気に抜き去り、トップに躍り出たが、そのタイミングで後方のエバンスが接触によってマシンを破損し再度セーフティカーが出動する。
レース再開後、ローランドはダ・コスタからのプレッシャーに耐えながらポジションを死守した。
優勝は、後半の連続オーバーテイクでトップに駆け上がりそのままチェッカーを受けた日産のオリバー・ローランドだった。
2位は、僅差でポルシェのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ。
3位は、ポルシェのパスカル・ウェーレインとなった。

フォーミュラEは2戦を終えて、連続表彰台のダ・コスタがリードしている。
ランキング1位はポルシェのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(37ポイント)
ランキング2位は日産のオリバー・ローランド(25ポイント)
ランキング3位はジャガーのミッチ・エバンス(25ポイント)

LINEで送る
Pocket