フォーミュラE ローランドがポートランドに挑む
日産のオリバー・ローランドは、フォーミュラEでタイトルを争う位置におり、今週末にポートランドのダブルヘッダーを戦う。
現在ランキング3位でチャンピオンシップを戦っているローランドは、昨シーズンのポートランドへ参戦しておらず、ライバルに対してコースの経験がない状態で挑む。
しかし、初のチャンピオンを目指してプッシュを続けていくと語っており、大量得点が期待できるダブルヘッダーに向けてコメントすると共にシーズンを振り返った。
「チームとしてオールラウンドにポジティブなシーズンでした。ここポートランドでのレースは初めてになりますが、すぐにコースに慣れてポイントを獲得できると確信しています。まずはトラブルに巻き込まれないこと、そしてオーバーテイクのチャンスを逃さないことが重要でしょう。シーズン開幕以来、フォーミュラEでのレースを楽しんできましたし、ポートランドでも好調な週末を過ごせることを願っています」
初参戦となるローランドとは対象的に、日産チームは昨年のポートランドでの初開催で競争力を発揮しており、予選で2番手と3番手を獲得している。
また、同一パワートレインを使用するマクラーレンもグループステージでトップタイムを記録しつつ2台揃ってデュエルステージ進出を果たしている。
アメリカは日産にとって第2の故郷とも言える場所で、フォーミュラEのアメリカ訪問はチームにとって今シーズンのハイライトのひとつである。
日産は1960年以来、テネシー州フランクリンに本社を構え、強い関係を築いている。
2023年には80万台以上の車両を販売し、21,000人の雇用を生み出している。
日産自動車のトマソ・ヴォルペ代表は、今シーズンのここまでの仕事ぶりに満足しているが、ポートランドでのダブルヘッダーで現在の地位を確固たるものにしたいと考えている。
「終盤戦の週末を迎えるにあたり、チームランキング3位でアメリカに到着できることをうれしく思っています。第3戦以降、全ラウンドでポイントを獲得している2チームのうちのひとつであり、クルー全員を誇りに思います。ポートランドでは、2つのレースで周回数に差があるとはいえ、ベルリンや上海と同じようなレースになると予想しています。ポートランドだけでなく、この4レースを通して2台のマシンがトップ10に入ることが重要であり、そのために2人のドライバーに全幅の信頼を寄せています。ここ数カ月はレースと移動の連続で、とてもハードでした。なので、この2つの週末をフレッシュな状態で迎えるための休みは大歓迎です。今大事なのは、目の前のチャンスを最大限に生かし、チーム・ランキングで可能な限り上位に食い込むことです。クリーンな週末を過ごし、最終ラップまで競争力を維持することがいかに重要かは分かっています。昨年のポートランドでは予選でフロントロウを獲得し、とても自信があります」
出典:https://www.fiaformulae.com/en/news/501578