フォーミュラE 2023 第9戦 モナコ E-PRIX 情報
歴史あるサーキット
グランプリレースの伝説的存在であるモナコ市街地コースでのフォーミュラEが今年も行われる。
モナコは世界で2番目に小さい国でありながら、非常に高い人口密度を誇る。
世界一の物価を記録する”お金持ちの国”として知られるモナコは、モータスポーツの歴史が非常に長い。
そんな元祖市街地コースとも言えるモナコ市街地サーキットで、最先端の電気自動車がレースを行う。
開催時期の気温は19-14℃程度となっており、過ごしやすい気候だ。
現在、チャンピオンシップをリードしているのはウェーレインだが、2位に浮上してきたキャシディとの差は僅か4ポイントとなっており、モナコでのランキング争いに注目だ。
2位のキャシディはここ数戦で好成績を残しており、シーズン後半に向けて勢いを維持できればチャンピオンの可能性が高まる。
また、デニスはベルリンで久々の表彰台を獲得し、シーズン序盤の競争力を取り戻したかもしれないため、チャンピオン争いに再度加わるかもしれない。
コース情報
全長:3.337km ターン:19
概要
モナコE-Prixの初回開催からの3大会は全てショートレイアウトでの開催であったが、2022年から完全なフルコースレイアウトでの開催となっている。
フルコースレイアウトはF1で使用されているため、フォーミュラEにとっては高速コースと呼べるものになっておりオーバーテイクのチャンスも多い。
ただ、Gen3マシンのバッテリーマネジメントは非常にシビアであることから、例年よりも序盤のレースクラフトが重要となってくるだろう。
特にここ数戦は、後半までバッテリーをセーブするために集団で走る戦略が多くなっており、Gen2時代とは違ったレース展開となるかもしれない。
ターン
フォーミュラEにとっては長いホームストレート後のコーナーであり、オーバーテイクのチャンスは十分にある。
ターン3までは緩やかに曲がりながら坂を上っていく。
全開時間が長いためバッテリーを多く消費することになるエリアだ。
ターン4を曲がると下りのセクションとなり、バッテリーマネジメントを行いやすくなる。
特にターン5までは短いストレート上でエネルギーマネジメントを行うドライバーが多く、稀にオーバーテイクを狙うドライバーがいるため注目だ。
下りのターン5と有名なヘアピンであるターン6はオーバーテイクポイントとなり得る。
ターン8を抜けるとトンネルに入り、高速のターン9を通過していく。
その後のターン10は最大のオーバーテイクポイントとなり、バトルの末にシケインをカットしていくマシンが多くいると思われる。
ターン11からは過去のショートレイアウトと同様のレイアウトである。
ターン13から2連続のS字コーナーをリズミカルにクリアし、ターン17、18の複合ヘアピンを抜けて最終のターン19を迎える。
フィニッシュラインはスタートラインと同じ場所に設置されているため、ファイナルラップのストレートでバッテリー切れを起こしてしまうリスクもある。
5月6日(土)
14:25 - 15:15 プラクティス1 16:05 - 16:55 プラクティス2 17:40 - 18:55 予選 22:03 - 23:30 決勝